【アビスパ福岡】感動と勝ちにこだわり、福岡に元気と活気を届ける(後)
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アビスパ福岡(株) 代表取締役社長 川森 敬史 氏
新たな経営・運営の実践
――クラブ経営マネジメントについての成果と今後についてお聞かせください。
川森 ホームゲーム観客動員数は平均1万人以上を目標に掲げておりましたが、チーム成績と代替スタジアム開催などの影響もあり、平均6,983人となりました。今シーズンから、マーケティング分野の専門家と一緒に改革していきます。他方、市民クラブとして実施して好評だった福岡市内の全小学生や幼稚園児を対象にした施策や、福岡市内への転入者を対象にしたご案内、またシーズン終盤に立ち上げた「ALL FUKUOKAプロジェクト」で実施した都市圏の小学生を対象にした来場企画などは、一定の成果を上げました。今シーズンも継続していきます。
お客さまへのホスピタリティについては、試合ごとにクラブスタッフやボランティアの皆さまと取り組み、1年間の改善事項580項目のうち97%の対応が完了し、改善されております。
そのほか、ベルギー1部リーグ・シント=トロイデンVVとの業務提携により、同クラブCEOの立石敬之氏を顧問に迎えました。また、九州産業大学との共同研究契約(アドバイザリー契約)締結や、AGA(アビスパ・グローバル・アソシエイツ)にご尽力をいただき、宇美町、志免町に加え、飯塚市、篠栗町、粕屋町、須恵町、東峰村、新宮町、古賀市の7市町村と「フレンドリータウン協定」を締結いたしました。また、福岡市IoTコンソーシアムにクラブとして参画し、IoTを活用したスタジアムの実証実験や、ITを活用したコミュニケーションと顧客満足の向上のためにスタートしております。
――クラブの真髄であるメインカラーを変えられましたね。
川森 今年はクラブ創設25周年です。多くのファン・サポーターの皆さまからの声をいただき、約3年前からクラブ内で検討を重ね、このタイミングで改定することとなり、これまでのネイビーブルーからネイビーになりました。ネイビーは、玄界灘の海の色のごとく、深く濃いブルーを表しています。これは、ファン・サポーターを始め関係者の皆さまと、さらに深い関係を築き上げていくとする、我々不退転の意志を込めました。
――話は尽きませんが、今シーズンへの決意をお聞かせください。
川森 J1自動昇格が目標です。スローガンは引き続き「感動と勝ちにこだわる」です。新たな強化部長と監督には、柳田伸明氏と長谷部茂利氏が就任いたしました。また、選手も大幅に入れ替わり、チーム組織を刷新いたしました。すでに今シーズン始動し、新体制の現場とフロントが心機一転目標に向かって歩んでおります。ぜひともスタジアムに足を運んでいただき、アビスパ福岡に熱きご声援をいただきたいです。クラブ一丸となって、福岡の市民クラブとして、皆さまに元気と活気をもたらします。
(了)
【文・構成:河原 清明】<プロフィール>
川森 敬史(かわもり・たかし)
1965(昭和40)年11月生。東京都出身。2015(平成27)年3月アビスパ福岡(株)代表取締役社長に就任(現任)。法人名
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