APAMANグループがサンフランシスコのコワーキングスペースに参入(1)
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fabbit(株)
世界を席捲するGoogleなどのIT企業が立ち並ぶ米国の西海岸。「IT企業の聖地」シリコンバレーに近く、革新的なサービスで急成長企業を生み出すサンフランシスコの街。サンフランシスコに注目するAPAMANグループのfabbit(株)(ファビット)は、世界に挑戦するスタートアップ企業を支援する新コワーキングスペースを1月23日に開設し、オープニングセレモニーを開催した。米国IT企業はなぜ強いのか。世界を視野に米国展開する企業の動向と展望を見つめた。
IT企業を急成長させる街、サンフランシスコ
スタートアップ企業※と呼ばれ、これまでにないユニークなアイデアやサービスを武器に短期間で急成長を遂げてきた多くのIT企業。Google(グーグル)やApple(アップル)などのIT企業は、米国シリコンバレーから生まれた。一見すると成功している企業の革新的な「アイデア」や独自の経営姿勢に注目が集まりがちだ。だが、新しい企業を急成長させる「エンジン」は、スタートアップ企業を囲む街のネットワークやコミュニティにあった。
サンフランシスコは、IT企業の最先端情報が集まるシリコンバレーから距離にしておよそ50kmと近く、多くのIT企業が本社を構えている街だ。日本と世界の懸け橋になり、イノベーションを生み出すコミュニティをつくりたいと、APAMANグループのfabbit(株)は、これまで日本やアジアを中心にコワーキングスペースを展開してきた。現地時間の2020年1月23日(木)に、世界を舞台に挑戦するスタートアップ企業を支援する新拠点を米国サンフランシスコにfabbitは開設した。
「fabbit Global Gateway“San Francisco”」(ファビット グローバルゲートウェイ サンフランシスコ、以下、fabbit サンフランシスコ)は、サンフランシスコ中心地の高層ビルが立ち並ぶビジネス街のFinancial District(フィナンシャル・ディストリクト、金融地区)にある。
フィナンシャル・ディストリクトから、サンフランシスコのメイン通りのMarket Street(マーケット通り)を隔てた南側には、IT企業の本社が立ち並ぶSouth of Market(サウス・オブ・マーケット地区)が広がる。サンフランシスコで一番高い61階建てセールスフォースタワーが目立つ顧客管理・営業支援システムのSalesforce(セールスフォース)や民泊仲介業のAirbnb(エアビーアンドビー)、ビジネス特化型SNSのLinkedIn(リンクトイン)などのオフィスがある場所だ。
サンフランシスコは、ベンチャーキャピタルなどの投資も盛んで、IT業界のスタートアップ企業がビジネスを始めやすい場所として、fabbit(株)・代表取締役社長・田中保成氏は新しいコワーキングスペースの立ち上げを決めた。米国ボストンに本社をおくWorkbar(ワークバー)と資本提携し、昨年オープンしたハワイに続く米国の新拠点だ。サンフランシスコから全米展開を視野に入れている。
WeWork(ウィーワーク)など多くの米国企業がシェアオフィスを展開する激戦区のサンフランシスコに参入したfabbit。日本から世界を視野に入れて米国展開するスタートアップ企業や企業内ベンチャー、サンフランシスコ現地企業の日本やアジア展開の支援に注力している点が、米国企業にないfabbitの強みだ。
(つづく)
【石井 ゆかり】※スタートアップ企業:ベンチャー企業のなかでも、設立後の短期間でビジネスを急成長させる企業。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:田中 保成
所在地:東京都千代田区大手町2-6-1
朝日生命大手町ビル3階
設 立:2017年4月
資本金:1,000万円法人名
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