コロナショックが直撃~九州経済の現状を検証する(中)
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【表1】を見ていただきたい。福岡県に本社を置く上場企業である。
~この表から見えるもの~
◆福岡県に本社があり上場している企業は5月1日現在、87社となっている。
◆福岡県に本社がある東証一部上場企業は39社。東証一部上場企業は2,173社(うち外国会社1社)あり、全国に占める割合は1.80%となっている。
◆情報・通信業に分類され今後成長が望める、いわゆるインターネットサービス・IT産業の東証一部上場企業はゼンリンとシステムソフトの2社。
・YE DIGITALに続き今年4月7日、アイキューブドシステムズが東証マザーズに新規上場している。またRKB毎日HDは福証単独。メディアファイブとピー・ビーシステムズの2社が福証Q・Boardに上場しており、情報・通信業の企業は現在7社。今後はこの分野の企業を育成することが急務ではないだろうか。◆福岡県に本社がある上場企業の市場別の内訳は下記の通りとなっている。
【表2】を見ていただきたい。福岡県を除く各県に本店がある上場企業の比較表である。
~この表から見えるもの~
◆佐賀県に本社がある上場企業は5社。東証一部が2社。東証二部が2社。JASDAQが1社。
・長崎県は1社。十八銀行がふくおかFGと経営統合したため、東証一部上場のリンガーハットだけとなっている。
・熊本県は6社。東証一部が2社。東証二部が2社。マザーズとJASDAQが各1社。
・大分県は7社。東証一部が3社。マザーズが1社。福証単独上場が3社。
・宮崎県は5社。東証一部が2社。マザーズが1社。JASDAQが1社。福証単独上場が1社。
・鹿児島県は9社。東証一部が1社。東証二部が1社。JASDAQが3社。福証単独上場が4社となっており、福岡県についで上場企業が多い。【表3】を見ていただきたい。九州(7県)に本社がある上場企業比較表である。
~この表から見えるもの~
◆九州の上場企業は120社となっている。内訳は東証一部上場が50社。東証二部が14社。マザーズが11社。JASDAQが21社。東京プロマーケットが1社。福証単独が20社。
福証Q-Boardが3社となっている。
◆上場企業のシェアが一番高いのは福岡県で72.50%。ほぼ2/3を占めている。次が鹿児島県で7.50%。以下、大分県、熊本県、宮崎県、佐賀県、長崎県の順となっている。<まとめ>
【表4】の通り、アトランダムに抽出した各県の上場企業の13日の株価(終値)は、多くの企業が20年3月末の株価を超えているのがわかる。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響は甚大で、「コロナショック」のように上場企業がいつ倒産してもおかしくない経営環境が、今後1年以上続くのではないだろうか。(つづく)
【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】
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