2024年11月24日( 日 )

カテキンや緑茶による新型コロナの効果についての根拠なし~標ぼうする広告宣伝に注意!

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 (国研)医薬基盤・健康・栄養研究所は21日、お茶などに含まれるカテキンに、新型コロナウイルス感染症があるといった広告宣伝に対し、現時点でそのような効果は確認されていないと発表した。

 同研究所の調査で、新型コロナウイルス感染症に対して検討した論文はなく、ウイルス性感染症であるインフルエンザの予防に対する効果を検討した論文検索で、健康な労働者200名(21~69歳)を対象とした試験1報が確認できたが、ウイルス抗原検査によるインフルエンザの感染率については影響が認められなかったという。

 また、摂取する量や期間、対象者によって効果が異なることが考えられ、インフルエンザやウイルス性呼吸器感染症に対しても、カテキンの効果について十分な情報とはいえないとしている。同研究所は20日にも、緑茶について同様にウイルス感染症の予防効果を裏付ける論文は確認できなかったとして、情報の拡大解釈に注意を促している。

関連記事