2024年12月24日( 火 )

日経平均株価~緊急事態解除で前日比+ 529.52円の21,271.17円

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 安倍首相は25日夜、新型コロナウイルス感染拡大にともなう緊急事態宣言を31日まで継続していた首都圏の1都3県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)と北海道に対して、期限を待たずに全面解除を発表。対策本部で決定後、官報で公示した。4月7日から実施していた緊急事態宣言は約7週間ぶりに全面解除されたが、経済社会活動の再開については感染状況などを見極めながら段階的に実施するとしている。

 経済対策については、27日に第2次補正予算案を決定し、第1次補正予算と合わせた事業規模は200兆円超になると明らかにした。大企業、中小企業を含め、総額130兆円超の資金繰り支援を実施する考えも示した。感染拡大防止策を取りながら、徐々に日常を取り戻していく方針で、プロ野球などは6月からまずは無観客で再開する。また、コンサートも100人規模から始め、感染状況を見て拡大するとしている。

【表1】を見ていただきたい。日経平均株価の推移表である。

▲クリックで拡大▲

~この表から見えるもの~
◆25日午前、諮問委員会が新型コロナウイルス特別措置法に基づき、東京など5都道県で継続している緊急事態宣言の解除を了承したことを受けて、経済活動再開の期待から25日の日経平均株価は前日比+353.49円の2万741円65銭(前日比1.73%増)と、大幅に上昇して取引を終えた。
◆26日の日経平均株価はその流れを受けて、終値は前日比+ 529.52円の2万1,271.17円(2.55%増)と続騰し、3月5日以来となる2万1,000円台を回復。前日比上昇率は9位となっている。

【表2】を見ていただきたい。九州地銀の株価推移表である。

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~この表から見えるもの~
◆東証一部上場7行(含むFG・FH)の26日の株価は、日経平均の上昇を受けて、全銘柄が前日比プラスとなった。上昇率が高い順は以下の通りとなっている。
・宮崎銀行            前日比+105円の2,348円(4.68%増)
・西日本FH            前日比プラス22円の652円(3.49%増)
・佐賀銀行            前日比+34円の1,085円(3.24%増)
・大分銀行            前日比+59円の2,419円(2.50%増)
・ふくおかFG             前日比+31円の1,661円(1.90増)
・山口FG(北九州銀行傘下)    前日比+7円の601円(1.18%増)
・九州FG             前日比+2円の442円(0.45%増%)

<まとめ>
緊急事態宣言の解除により九州地銀の株価は全銘柄が上昇したものの、地域経済を支える地銀は、日銀のマイナス金利政策により厳しい経営状況が続いており、コロナショックが地域経済に大きな影響を与えている。今後、企業倒産などが多発することが予想されており、生き残りをかけた戦いが加速することになりそうだ。

【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】

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