課題の残る見本イベント!福岡市の安全安心モデルイベント「Beat goes on FUKUOKA」!
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10月9日、10日の2日間、福岡市役所西側ふれあい広場で、福岡市主催の安全安心に配慮した安全安心モデルイベント「Beat goes on FUKUOKA」が開催された。
本イベントは、福岡市がイベント関連事業者などに対し、イベントを再開する際の参考資料として活用するために制作した「福岡市安全安心に配慮したイベントマニュアル」のモデルイベントとして行われたものだ。
事前予約システムを使用して入場管理・連絡先を把握するとともに、観覧を指定エリア制(マス席)とし、飲食(酒類なし)を自エリア内のみに限定するなど、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底して実施された。今後、イベント関連事業者がイベント開催の参考としてもらうためのモデルイベントだが、イベントに本来ならではの「にぎわい」という点では多くの課題を残した。
1つ目の課題は、事前予約制。
500人程度の入場を目安にしておよそ200のマス席を準備していたが、主要アーティストが登場する2日目の昼間の時間帯は募集開始後すぐに受付を終了、その他の時間帯も予約段階では満席となっていた。
しかし、無料予約のためか予約をしても来場しない人が多く、現場では予約のない人の入場には対応していなかったため、当日は空席が目立った。2つ目の課題は、出店者のメリットの少なさ。
事前予約した人々はステージイベント鑑賞を目的として訪れているため、飲食の持ち込みも多く食事の準備は万端で、会場内の飲食ブースを利用する人は少なかったようだ。会場を視察に訪れたイベント事業者は、「民間ではありえないイベント運営の方法だ。ここまで感染対策をしなければならないなら、イベントをやらないほうがまし」と手厳しい評価をしている。
会場となった福岡市役所西側ふれあい広場は総面積およそ3,000m2、芝生部分は2,200m2(55m×40m)であり、民間団体が土日に借りると1日当たり66万円、設備を入れると少なくとも1日当たり100万円の費用が必要となる。
コロナ感染防止対策を行いながら、どのように採算をとっていくのか。「福岡市安全安心に配慮したイベントマニュアル」(PDF)には、当然ではあるが採算性は記載されていない。
【TMS】
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