注目の自民党両院議員懇談会~自民党内で「石破おろし」の動きが激化

 自民党は28日午後、20日に投開票が行われた参院選を総括する両院議員懇談会を党本部で開催する。懇談会は党則には規定されていない非公式な意見交換の場だ。参院選で落選した議員を含め、すべての自民党所属国会議員が出席可能となっている。開催時間は約2時間が見込まれるが、かなり激しいやり取りも想定される。

 石破茂首相(党総裁)はNHKのインタビュー(27日放送)において自身の進退に関し、「一切の私心をもたないで国民のためにあるいは国の将来のために身を滅してやる」と述べていた。両院議員懇談会では、続投を表明した思いを語るという。

 一方、自民党内では、保守系議員を中心に首相に退陣を迫る「石破降ろし」が活発化している。党則に明記された議決権がある「両院議員総会」を求める動きが旧茂木派(平成研究会)や旧安倍派(清和政策研究会)、麻生派(志公会)を中心に署名活動が行われている。また、党青年局は25日、首相の退陣を求める提言書を森山裕幹事長に提出している。

【近藤将勝】

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