アビスパ、ペース握れず敗戦 福岡0-1松本
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サッカーJ2リーグのアビスパ福岡は8日、ホームのベスト電器スタジアムに松本山雅FCを迎えて第32節の試合を行った。天気は快晴、湿気も少なくサッカー観戦には最適な日曜日だったが、ピッチ上のアビスパにとっては厳しい1日となった。
アビスパはFWフアンマ・デルガド、DFドウグラス・グローリら出場停止明けの選手が先発し、今シーズン15戦無敗を記録した主力メンバーがそろった。対する松本山雅はスタメンにアビスパのキャプテン・MF前寛之の実兄MF前貴之が登場し、兄弟対決が実現。ベンチには、2018年にアビスパでプレーしたGK圍謙太朗が名を連ね、試合前のメンバー紹介では、圍謙太朗に対してアビスパサポーターから大きな拍手がわき上がった。
前半立ち上がりでは、アビスパはDF輪湖直樹、MF福満隆貴が連携して左サイドから攻撃を仕掛けるが、松本も素早い対応でアビスパの出足を止めた。右サイドのMF増山朝陽の突破やFWフアンマ・デルガドのポストプレーなどでアビスパはゴールに迫ったが、先制点を奪うことができないまま前半を終えた。
試合が動いたのは後半、56分。松本DF浦田延尚が入れたグラウンダーのクロスをDFエミル・サロモンソンがクリアするが、これが中途半端なかたちで松本MF杉本太郎の足元へ。ワントラップした杉本が右足を振りぬくと、GKセランテスのダイビングもおよばずシュートはゴール右隅に吸い込まれた。
アビスパは終盤、DF三國ケネディエブスに加えてDFドウグラス・グローリも前線に残すパワープレイでゴールを目指したが、松本DF橋内優也、DF常田克人、DF田中隼磨らを中心とした守りを打破することはできず、そのままタイムアップ。0-1で悔しい敗戦となった。
これでアビスパは順位こそ変わらず昇格圏内の2位だが、1位の徳島とは勝ち点3差。この日勝利した3位の長崎とは勝ち点2差となり、昇格争いは厳しさを増した。今期の残り試合は10。昇格のためには1得点にこだわり、勝ち点1を逃さない戦いが求められる。
【深水 央】
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