ウノゼロ勝利でJ1昇格にまた一歩! 福岡0-1山口
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サッカーJ2リーグのアビスパ福岡は11日、アウェーの維新みらいふスタジアムでレノファ山口FCと第34節の試合を行った。同日の天候は晴れで、福岡からほど近い山口市の維新みらいふスタジアムには、昇格を目指すアビスパを後押ししようと多くのサポーターが足を運んでいた。
連戦が続くアビスパはこの日、これまで攻撃陣の中心を担ってきたFW遠野大弥がベンチ外、サイドアタックから好機を演出してきたDF輪湖直樹が累積警告でメンバーから外れた。長谷部茂利監督がチーム編成のやりくりに手腕を振るう状況が続いている。
前半15分、アビスパはコーナーキックからチャンスを迎えるが得点には至らず。32分、前節目の覚めるような動きを攻守にわたって見せていたMF石津大介が負傷退場し、代わってMF増山朝陽が入るアクシデント発生、交代カードを1枚失う展開となった。MF福満隆貴のクロスにFW山岸祐也がダイレクトで合わせるなどチャンスをつくりながら得点を奪えず、0-0で前半を終えた。
64分、山口は短いパスをつないでペナルティエリア内に侵入し、中央に折り返してFW浮田健誠が強烈なミドルシュートをしたが、これを福岡GK村上昌謙が右足1本でセーブし、得点を許さなかった。
膠着していた試合が動いたのは74分。DFエミル・サロモンソンのコーナーキックを山口GK山田元気が弾いたが、これが中途半端になってMF増山の前に転がった。増山は迷わずシュートしたが、山田は身体に当ててセーブ。さらに蹴りこんだ増山のシュートが山口のゴールに吸い込まれ、待望の先制点となった。ゴールを奪った増山は負傷してベンチに下がっていたMF石津のもとに駆け寄り、熱い抱擁を交わした。
その後もアビスパはカウンターから再三チャンスを迎えるが、FW山岸、FW木戸皓貴らのシュートはゴールネットを揺らすには至らなかった。終盤には長身のDF三國ケネディエブスを投入し、1点のリードを守り切ったアビスパが勝利をものにした。
この日、首位の徳島は山形を破って5連勝をマークしたが、3位長崎は琉球に敗れて昇格争いから一歩後退。首位の徳島と2位アビスパの勝ち点差は変わらず3のまま、2位アビスパと3位長崎の間は勝ち点差5に開いた。
同日に行われたプロ野球・パリーグのクライマックスシリーズでは、福岡ソフトバンクホークスが日本シリーズ進出を決定。2020年は福岡を代表する2つのプロスポーツチームがそろって栄冠をつかむ1年となるか、期待が高まるところだ。
【深水 央】
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