引き分けで2位を堅持 福岡1-1山形
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サッカーJ2リーグのアビスパ福岡は21日、ホームのベスト電器スタジアムにモンテディオ山形を迎え、第35節の試合を行った。
この試合では、アビスパのスターティングメンバーにはFWフアンマ・デルガド、FW遠野大弥、MF増山朝陽、MF前寛之、DFドウグラス・グローリら、今期の躍進を支えたメンバーが名を連ねた。
前半、アビスパは前線のFWフアンマをターゲットにした速攻を見せた。9分には右サイドのDFエミル・サロモンソンのクロスにフアンマがドンピシャのタイミングで合わせたが、山形GK藤嶋栄介のファインセーブに阻まれ、得点には至らず。
そして、アビスパにとって厳しい状況へ運命が転がった。11分、山形MF松本怜大が左から上げたクロスボールを福岡GK村上昌謙がジャンプしてキャッチするが、そのボールがこぼれ、詰めていた山形FWヴィニシウス・アラウージョの足元へ。すかさず反応したヴィニシウスのシュートが決まり、山形が1点を先制。これまで幾度となくピンチを防いできたGK村上の痛恨のミスとなった。
後半、アビスパは幾度となくチャンスを迎えるが、得点には至らない。しかし67分、FW遠野がゴール前に持ち込み、入れ替わってボールを受けたFW山岸祐也がシュート。これは山形DFが身体を張ってブロックするが、さらに走りこんできたFW木戸皓貴がシュートを叩き込み、同点に追いついた。ボールを失っても、シュートを止められても、あきらめずにゴールへ向かう姿勢を止めなかったアビスパの、波状攻撃がもたらした同点弾だった。
ホームで勝ち点3を奪いたいアビスパはこの後も攻勢を強めたが、追加点は得られず残念ながら結果はドロー。
この日、首位徳島は京都に敗れ、3位長崎は千葉に勝利。順位は変わらないが、勝ち点は徳島71、福岡69、長崎66と上位3チームの差は縮まった。一方、4位北九州は琉球と引き分けたため勝ち点57にとどまり、昇格争いから遠ざかる結果になった。
現在開催中のプロ野球日本シリーズでは、福岡ソフトバンクホークスが圧倒的な強さで巨人を粉砕。2連勝で日本一に向けて大きく前進した。アビスパ福岡も、悲願のJ1昇格に向けて着実に歩みを進めてほしい。
次のホーム開催は29日の大宮戦。そろそろ冬の寒さが身に染みる時期なので、寒さ対策をしっかり行った上でアビスパをサポートしよう。
【深水 央】
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