アビスパ快勝で昇格&優勝見えた! 福岡2-0京都
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サッカーJ2リーグのアビスパ福岡は13日、ホームのベスト電器スタジアムに京都サンガF.C.を迎え、第40節の試合を行った。
試合前の段階で、首位の徳島は勝ち点80、2位のアビスパは勝ち点75、3位の長崎は勝ち点73。この日の試合の結果次第で、徳島の優勝と昇格決定、アビスパの3位転落などさまざまな可能性があるビッグゲームとなった。
アビスパの対戦相手の京都サンガは、今期の昇格こそ逃したものの上位争いに加わる強豪。現在22ゴールでJ2得点王のFWピーター・ウタカ、切れ味鋭いドリブル突破が持ち味のMF仙頭啓矢、得点感覚に秀でたFW宮吉拓実ら攻撃陣にはタレントが揃う。
試合はGKからDFヨルディ・バイスら最終ラインに短いパスをつなぐ京都に対し、アビスパはFW山岸祐也、FW遠野大弥らが前線から厳しいプレスをかける展開でスタート。京都はパスを出す先を失い、バックパスを戻すシーンも多く見受けられた。
アビスパは出足の鋭いカウンターから何度かチャンスを迎えるが、前半は無得点。一方の京都は、頼みのFWウタカにボールが入らない。ウタカはペナルティエリア付近まで戻って守備に貢献するシーンも見られたが、これでは福岡にとって脅威にはなり得なかった。
前半押し気味だったアビスパだが、38分にMF福満隆貴が負傷退場。福満はここまで躍動感のある攻撃で再三サイドを突破していただけに、惜しまれる交代となった。福満に代わってピッチに立ったのは、MF増山朝陽だ。
44分、京都はMF仙頭からFW宮吉、DF飯田貴敬とつないでグラウンダーのクロス。これにFWウタカが合わせるが、福岡DF上島拓巳が身体を投げ出して阻み、シュートは枠を外れた。前半アディショナルタイムにはMF増山がバイシクルシュートを見せるが、これも枠を大きく外れ、0-0の同点で前半が終了。
後半開始早々の52分、前からの厳しいプレスを受けた京都DFがパスミスを犯し、こぼれ球を拾ったMF前寛之がミドルシュートを放つが、これは枠の右に外れていった。
試合が動いたのは後半、63分。前節のヒーロー・MF田邉草民が左サイドに送ったパスをDF湯澤聖人が受け、中央にクロス。FW山岸がコースを変えると、走りこんできたDFエミル・サロモンソンが豪快、かつ正確にゴールに蹴りこみ、先制点を挙げた。これでサロモンソンは今期2得点目だ。
その直後、64分。またもMF田邉が起点となり、左サイドをドリブルで上がる。パスを呼び込もうと右サイドから斜めに走りこんでくるMF増山に京都DF陣の注意が集中するのを確認して、田邉は中央にラストパス。これを受けたFW遠野大弥がシュートを放つと、ボールはクロスバー下側を叩いてゴールに吸い込まれた。遠野は2試合連続、今シーズン10得点目となった。
昇格、優勝を見据えて貪欲にゴールに襲いかかるアビスパと比べ、昇格を逃し、かつ監督交代も決まっている京都はモチベーションの面で差があったのは否めない。しかし、勝負は勝負だ。この日、徳島は千葉と引き分け、長崎は東京Vを下したため、アビスパにとってこの勝ち点3は非常に大きな意味をもつことになった。
第40節を終えて、首位の徳島は勝ち点81、アビスパは78、長崎は76。次節に長崎が敗れてアビスパが勝つと、アビスパの昇格が確定する。そして徳島との勝ち点差は3となり、次節アビスパが勝ち、徳島が敗れた場合は最終節の徳島戦はJ2優勝を賭けた最大かつ最後の戦いとなる。
最終節の徳島戦はホームのベスト電器スタジアムで行われるが、チケットはすでに完売。プラチナチケットをゲットできなかった方は、スポーツ動画配信サービスのDAZNで観戦しよう。次節の愛媛FC戦は12月16日(水)にアウェーのニンジニアスタジアム、最終節の徳島戦は12月20日(日)午後2時にキックオフ予定だ。アビスパの昇格、そして優勝の瞬間を目に刻みつけよう!
【深水 央】
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