【福岡県に緊急事態宣言】(14)コロナを舐めてはいけない(5)
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体操や筋肉の鍛錬を重視
2021年の年賀に「今年をもってご縁を切ります」と通告があったAとは、40年を越える付き合いがある。今年11月、80歳になる。「それなら惜別の一杯を飲み交わそう」と思い、7年ぶりの再会のアポイントを申し込んだ。「いやー夜は怖い。コロナが怖い」と渋るから、昼のお別れ会を行った。昼食と芋焼酎1杯のお別れ宴会となった。
Aは長年、東区の県営住宅で一人暮らしである。建てられてもう50年近く経過し、立て替えが進んでいる。居住者の大半は老人である。80歳を超えた超老人たちがゴロゴロしている。夫婦のどちらかが逝去して独居所帯が50%に達する。近隣居住者の関心事は「健康と孤独死」である。
Aも数年前までは調査隊の一員として、連絡不在者の部屋に点検に行っていた。難儀なのは玄関口を叩くだけで入室できないことである。応答がないままに退去する。ところが3日後に「死んでいた」という最悪の事態に2件立ち会ったそうである。「やはり入室できていたならば救助できていたケースもある」と悔やむ。
A自身も体全体に未熟・未発達のがんの部位が4箇所ある。「ステージ2であるが3になったら手術しよう」と担当医者から通告を受けている。だからこそ孤独死は切実な話である。コロナ感染の昨年3月から12月まで、彼が知り得た孤独死の件数は7件あった(同じ団地内での件数)。「大半がコロナの影響によるともの」と見立てている。
Aはまだまだくたばりたくないと念じている。(1)まずは無意味な外出はしない。(2)毎日、30分の体操・筋肉鍛錬と30分の徒歩に励んでいる。(3)そして趣味のゴルフである。若いころにはハンディ4まで極めた。現在も15を維持している。「年金者であるからプレー代4,000円のコースでしか遊べない。ただ段々とゴルフメンバーが減ってきた」と嘆く。
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