【福岡県知事選2021(1)】小川洋福岡県知事が辞意 「小川後」にらみ情報錯そう
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9日、福岡県の小川洋知事(71)が辞職する意向を周囲に伝えたと、地元紙『西日本新聞』をはじめ複数のメディアが伝えている。データ・マックスでは1月22日、小川知事が辞意を固めたとする速報記事(【福岡県政インサイダー】小川知事ついに辞意表明か 後任に高島福岡市長)を配信していた。
小川知事は福岡市出身で県立修猷館高校を経て京都大学法学部卒。通産省の要職を歴任したのち、11年4月に初当選して現在3期目。昨年12月に続く1月20日に、発熱やせきの症状で九州大学病院(福岡市東区)に入院しており、県は「慢性閉塞性肺疾患の急性増悪と診断された」と発表していた。
小川知事自身は2月12日に公務に復帰する意欲を示していたものの、疾患が肺腺がんと判明して治療が長期間に渡ることになったため、知事を続けるのは困難と判断したとみられる。辞職時期は未定で、21年度当初予算案の成立時期を踏まえて決定する見通し。知事の職務代理は服部誠太郎副知事が務める。
突然の辞意表明報道に県政関係者は情報収集に追われる事態となり、早くも「武田良太総務相(52/福岡11区)が、福岡出身で総務省の現役官僚を引っ張ってくる」という観測気球が上がっている。
保守分裂となった前回19年の県知事選挙。その背景には武田総務相と「犬猿の仲」で知られる麻生太郎財務相(80/福岡8区)の対立があった。しかし、総務省予算案に財務省がほぼ満額回答したこともあって現在2人は休戦状態にあるとみられ、知事の後継指名で2人の意向が割れることはない、というのが県政関係者の見立てだ。
小川 洋(おがわ・ひろし)
【略歴】1949年5月17日生まれ。福岡市出身。福岡県立修猷館高校卒。京都大学法学部卒。73年、通商産業省に入省。内閣官房内閣審議官、経済産業省産業技術環境局長、特許庁長官、内閣官房知的財産戦略推進事務局長、同内閣広報官を歴任。2011年4月の福岡県知事選で初当選。19年4月、3選をはたした。趣味は読書、スポーツ観戦、音楽鑑賞。【県政取材班】
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