TATERU 大幅減収も新事業と財務リストラで反転攻勢へ
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12日、TATERU(東証一部)が決算発表を行った。20年12月期の売上高は61億円(前期比67.4%減)、経常利益は▲6億円を計上。昨年2月に発表していた業績予想は売上高59億円、経常利益▲11億円だったが、収益構造の転換が一部奏功したこと、コスト削減の効果が出たことなどから上昇修正となった。一方、投資有価証券の減損処理により最終利益は▲10億円となった。
賃貸管理を主力とするKANRY事業は売上高29億円(同10.4%増)、セグメント利益9億円(同168.5%増)と躍進。アパート販売を主力とするTATERU事業のセグメント売上高は前期比85.5%減の31億円、4億円の赤字となったが、棚卸資産を半減させたほか借入金の返済により固定負債は20億円以上減らした。これにより、10億円の最終赤字となったものの、自己資本比率は77.2%と前期比で10.6ポイント上昇した。営業キャッシュフローの黒字転換にも成功している。
21年12月期は売上高45億円(前期比26.8%減)、経常利益9,000万円を予想。20年12月期に2億円の売上高、8,100万円のセグメント利益を計上したAI・IoT事業はKANRY事業から独立させ、DX総合支援サービスを開始することも合わせて発表された。
【永上 隼人】
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