【北九州】平尾台で“グラマラス”なキャンプを テント内は冷暖房完備
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日本有数のカルスト台地として知られる北九州市小倉南区の平尾台に、「グランピング」施設が完成した。同市内の飲食店やイベント会社などコロナ禍で打撃を受けた業種を中心に約10社がチーム・フォレストキャンプ小倉(FCK)をつくり、公園施設「平尾台自然の郷」内で運営。豊かな自然のなかで密集を避けながら優雅なキャンプを楽しんでもらい、北九州の魅力を広く発信しようという狙い。5月1日にグランドオープンする。4月16日からプレオープンしており、家族連れなどでにぎわっている。
グランピングとは、グラマラス(華やかな、魅力的)とキャンピングを合わせた造語で、あらかじめキャンプ用具や食材が用意された宿泊施設をいう。平尾台自然の郷の芝生広場に設営されたテントは直径約5㍍で12棟ある。すでにプレオープンで6棟が稼働。5月1日からは8棟、同月中には全棟が稼働する予定という。
テント内は冷暖房完備で、ベッドのほか冷蔵庫やイージーチェアが用意され、2~4人が宿泊できる。インテリアは「スウィートボヘミアン」や「アーバンテイスト」など1棟ごとに異なっている。敷地内にレストラン、シャワー室(バスタブ付き)などが備えられているほか、フィンランド発祥の木製樽を使用した「バレルサウナ」を6月までに設置する予定。食事は「関門海峡タコ」や「豊前一粒カキ」「若松キャベツ」など地元産にこだわった。夕食は基本的にバーベキュースタイルで提供する。
北九州市内で飲食店などを経営する「酔笑」(矢野裕之代表)が平尾台自然の郷を運営する「ハートランド平尾台」の委託を受け、賛同した企業とともにFCKをつくりグランピング施設を運営する。FCKに参画した10社は、居酒屋などの飲食業、イベント会社、インテリア会社など。FCK副代表でイベント会社代表の内藤翔太さん(35)は「コロナで仕事がまったくなくなり不安で仕方がなかった。そんなときに、矢野代表らとグランピングをやりたいね、やろうよ、という話になり、ここまで邁進してきました」と話す。
FCKのメンバーは25歳から45歳。全員が地元出身者や、北九州で大学を卒業して就職した人たちという。内藤さんは「みんなこの地域を盛り上げたいという思いでやっています。平尾台は周辺にも温泉などいろいろな観光資源がある。この地域の新しい魅力を発信し、多くの人に訪れてほしい。コロナ禍が終われば世界中の人々に来てほしい。そのために一流ホテルと同様のサービスを提供できるよう準備しています」と語る。
利用料金は1人2万円(1泊夕・朝食付き)から。ゴールデンウィークや夏休みは別途。プレオープン期間はすでに満室。5月も週末は満室で、平日も予約が入りつつあるという。
【山下 誠吾】
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