2024年12月23日( 月 )

JR九州、21年3月期は228億円の営業赤字、今期は黒字予想

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 JR九州(東証一部)は12日、2021年3月期の決算発表を行った。同期は売上高2,939億円(前期比32.1%減)、営業利益▲228億円(前期は494億円の黒字)、経常利益▲193億円(同506億円の黒字)、最終利益▲189億円(同314億円の黒字)を計上。コスト削減や雇用調整助成金の影響から、2月公表の業績予想より上方修正となったものの、大幅赤字を計上した。

 セグメント別では、運輸サービスが前期比45.1%減収、376億円の営業赤字となったのを筆頭に、ホテル業(不動産・ホテル)が同59.0%減収、47億円の営業赤字、さらに流通・外食が50.8%減収、25億円の営業赤字となった。
 ホテル業単体では赤字だったが、不動産・ホテルセグメントは不動産賃貸業が120億円の営業黒字を確保したことから、99億円の黒字だった。建設はコスト削減に努めた結果、減収増益となり、69億円の黒字だった。

 収益低迷の影響から、営業キャッシュフローは103億円の赤字。投資キャッシュフローは固定資産の取得などにより539億円の赤字。財務キャッシュフローは1,036億円の長期借入などにより1,058億円の黒字だった。

 22年3月期は、建設で減収減益となるものの、運輸サービスの赤字圧縮、不動産・ホテルの大幅増益、流通・外食の黒字化などにより、売上高3,442億円、経常利益106億円、最終利益129億円を予想している。
 同日、役員人事を発表。九州電力(東証一部)の瓜生道明会長を社外取締役候補とした。6月の定時株主総会で選任される見通し。

【永上 隼人】

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