アビスパ、クラブ史上初のJ1リーグ戦5連勝 仙台0-1福岡
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サッカーJ1リーグのアビスパ福岡は5月15日、アウェーのユアテックスタジアム仙台でベガルタ仙台と第14節の試合を行った。
リーグ4連勝と好調のアビスパは、ここまで途中出場で強烈なインパクトを与えてきたFWジョン・マリがついに先発メンバーに名を連ねる。また前節、負傷交代となったMFジョルディ・クルークスはメンバーから外れ、サイドにはMF杉本太郎・MF金森健志が入った。
まず決定機を迎えたのはアビスパ。17分、MF杉本が身体を投げ出す果敢なボール奪取を見せると、こぼれたボールをFWブルーノ・メンデス、FWジョン・マリがパス交換。そこに右サイドから駆け上がってきたMF金森がペナルティエリア内でボールを受け、切り返して左足でシュート。完全にフリーの状態をつくったが、シュートはわずかに外れてサイドネットに。
ここまでリーグ戦1勝と勝利に恵まれない仙台だであるが、攻撃のタクトを揮うベテランMF関口訓充、前線で虎視眈々とゴールを狙うFW西村拓真、中盤で攻守のバランスを取るMFフォギーニョらが厚みのある攻撃を見せる。
23分にはコーナーキックからDF平岡康裕、34分にはMFフォギーニョが、それぞれMF関口のクロスを起点に強烈なシュートを放つが、いずれもアビスパ福岡の守護神・GK村上昌謙がセーブ。僅差で勝利を拾うアビスパのサッカーにとって、村上の安定感はほかに代えがたいといえるだろう。
一進一退の攻防が続くなか、試合は後半へ。肉弾戦と鋭いカウンターの応酬が続くが、84分には途中出場のベガルタFWマルティノスが右サイドの深い位置からインスイングのクロスを入れ、逆サイドにいたFW赤崎秀平が完璧なタイミングのジャンピングボレ――。しかし、これもGK村上が弾き出し、鉄壁の守りを見せる。
ついに決着の瞬間が訪れたのは90分。アビスパはDF志知孝明が左サイドから長いクロスボールを入れる。これをFWフアンマ・デルガドが競り、こぼれたボールを途中出場のFW渡大生が押し込み、決勝ゴール……と思われたが、副審はオフサイドの判定。主審はVAR(ビデオアシスタントレフェリー)の確認を指示した。
アビスパ、仙台、両サポーターにとって、長いとても長い時間に感じられたVARの確認後、主審はゴール成立を宣言。ボールはFW渡がシュートを打つ前にMFフォギーニョが触っており、オフサイドにはあたらないと判断されたと思われる。
FW渡にとっては移籍後初ゴール、そしてアビスパにとってはクラブ史上初のJ1リーグ5連勝を決めるゴールとなった。
試合はそのまま1-0でアビスパが勝利。今節の結果、アビスパはJ1で現在5位という好位置につけている。GK村上を中心とした堅守を軸にした「負けないアビスパ」の活躍を、ぜひスタジアムで見てほしい。
次のホームゲームは5月19日(水)、ルヴァンカップのサガン鳥栖戦。九州ダービーの熱い戦いに期待したい。
【深水 央】
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