2024年11月22日( 金 )

台湾で新型コロナウイルス感染者が急増 16日から新規感染者が連日200人超え、変異株か

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 台湾で19日、新たに275人の新型コロナウイルス感染者が確認された。

 台湾では新型コロナウイルスの新規感染者は昨年4月から毎日10名以下の状態を維持しており、0名の日も少なくなかった。しかし今月6日に新規感染者が10名を超え、急増した結果、15日には100名に達し、16日から連日200名以上となっている。航空会社のパイロットが変異株に感染したため、そのウイルスが台湾に持ち込まれたものとみられている。

 感染拡大を受け、政府は(1)幼稚園から小中高校、大学まですべての学校の休校・休園(19日~28日)、(2)休校・休園となった学生の保護者が休暇を取ることを許可、(3)企業に対するリモートワークの推奨という措置を講じることを発表した。

 台湾政府の衛生部門は、先月リリースしていたスマートフォン用の接触確認アプリ「台湾社交距離」(ブルートゥース方式)の使用を国民に呼びかけている。19日に開かれた記者会見でのIT大臣担当のオードリー・タンの説明によると、従来、公共施設に入る際に毎回氏名の記入が求められていたが、同アプリを用いてQRコードをスキャンすれば、わずか3〜5秒で登録を行うことができるという。

【杉町 彩紗】

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