アビスパ福岡 川森敬史社長インタビュー(後)
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J1に参戦しているアビスパ福岡が好調な戦いを続けている。18戦を終えて8勝5分5敗、勝ち点29で5位につけている。アビスパ福岡(株)代表取締役社長・川森敬史氏に、現在の好調ぶりや今後についてのお話をうかがった。
――フィールドで好調な成果を上げているとともに、フロントの人々も営業を中心に奮闘していますね。スポンサー企業数は6月4日に600社を超えました。
川森 ありがとうございます。毎シーズン、そして現在の国内情勢が厳しいなかでも、快くご支援をくださり、感謝の言葉以外に見つかりません。「いつも元気をもらっています」などと温かな声ともにサポートいただき、選手・スタッフ、フロント一同の励みとなっています。現場も健闘しており、我々フロントも一体となって、日々成果を積み上げていきます。私を含め、全員が営業体制であり、経営責任をもつ企業であるAPAMAN(株)も東京で営業活動を行っています。
――コロナ禍が続きますが、新たなサービスをリリースする可能性はありますか。
川森 サポーターやファンの皆様とクラブをサブスクリプションでつなげるサービスを準備しています。SNSでは見られない限定映像の配信など、アビスパ福岡の存在がより近くなるサービスを提供する予定です。クラブ経営に関すること、チアリーダーの交流、選手とのコミュニケーションなど、我々ができる限りのサービスをつくり、発信していきます。
リアルタイムでのサポーターやファンの皆様との交流が難しいなか、オンラインを駆使して実施していきます。サービスを提供して、サポーターやファンからの声をいただき、チームとしての新たな改善点や課題に取り組みます。いずれのJリーグクラブも取り組んでいない内容のサービスを展開していこうと考えています。
――今期の業績の概況を聞かせてください。
川森 前期と同様に厳しい状況は続きます。観客動員制限が5,000名であり、加えてアウェーのお客さまの迎え入れができないなど、緊急事態宣言下での制約により、苦戦が続きます。
Jリーグクラブでは初めて、チケット価格の値上げをシーズン中に断行しましたが、サポーターやファンをはじめ、スポンサー企業など関係各位のご理解、ご協力があり、おかげさまで実行できました。チケットぴあにも多大なご尽力をいただきました。需要によって価格が変動するダイナミックプライシング方式を採用したことで、価格は前シーズンより平均で約1,000円上昇しています。皆さまのご理解、ご協力に感謝しています。
グッズでは、スペシャルユニフォーム(1万5,070〜1万7,600円)で過去最多の約1,000着を販売しました。皆さまが苦戦するなかでも我々へのご支援があり、本当に心強いです。皆さまのご支援に応えるべく、リーグ戦で成果を上げて経営においても結果を残し、ご支援してくださる人々と喜びを分かち合いたいですね。
――サポーターやファンの皆さまに、メッセージをお願いします。
川森 いつもご支援、ご声援をありがとうございます。アビスパ福岡は、福岡の市民クラブとして、経営理念の1つである「子どもたちに夢と感動を地域に誇りと活力を与えます」を実践し、現場とフロントが一体となった戦いを今後も続けていきます。コロナ禍の苦しい毎日ですが、我々の戦いを披露することで、皆さまに元気と届けます。引き続きご支援、ご声援をよろしくお願いします。
(了)
【河原 清明】
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