最低賃金28円増を答申~地域の現状を踏まえた議論を
-
中央最低賃金審議会はこのほど、今年度の地域別最低賃金を全国一律で時給28円を目安に引き上げる(引き上げ率3.1%)よう厚労相に答申した。
日本商工会議所、全国商工会連合会、全国中小企業団体中央会の3団体は、コロナ禍で飲食業や宿泊業などが苦境に立たされているため、事業存続と雇用維持を最優先するうえで最低賃金の「現行水準の維持」を訴えてきた。しかし、28円の大幅引き上げとなったことを受け、「多くの経営者の心が折れ、廃業がさらに増加し、雇用に深刻な影響が出ることを強く懸念する」とし、「審議会および最低賃金決定の在り方に疑問を抱かざるを得ない」とのコメントを発表した。
商工会議所が国の政策に異議を唱えるのは極めて珍しい。今後行われる各地方の最低賃金審議会では、各地域の現状を踏まえた慎重な議論が求められそうだ。
【新貝 竜也】
関連キーワード
関連記事
2025年1月20日 15:052025年1月17日 16:002025年1月16日 18:252025年1月16日 16:402025年1月14日 16:202025年1月10日 10:402024年12月13日 18:30
最近の人気記事
2025年1月20日 06:00
2025年1月20日 16:20
2025年1月14日 14:35
2025年1月9日 15:00
2025年1月20日 16:40
まちかど風景
2024年11月18日 16:30
- 優良企業を集めた求人サイト
-
Premium Search 求人を探す