2024年11月23日( 土 )

Robot Homeの21年12月期中間決算、黒字を継続 新規事業にも着手

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 (株)Robot Home(東証一部)は12日、2021年12月期の中間決算を発表した。賃貸管理事業の「PMプラットフォーム事業」が6億円超、賃貸住宅のIoTプラットフォーム「Residence kit」を開発・運用する「AI・IoT事業」が5,400万円の営業利益を計上したことから、第1四半期に続き中間決算でも黒字化を達成した。最終利益は2億3,652万円(前年同期は8億5,571万円の赤字)となった。アパート販売を縮小したことから、売上高は減少した。

 同社ではこれまで、フロー型のアパート販売とストック型の賃貸管理で収益を構成していたが、アパート販売から事実上撤退し、ストック型への転換を図ったことから、粗利率を大幅に改善させている。

 決算発表と同時に、新規事業の開始も発表した。「投資用不動産を買いたい投資家」と「売りたい業者」をマッチングさせるサービスで、同社はマーケットプレイス「income club」の開発と運営を手がける。

 income clubは27日から開始する予定。同社が不動産業者に土地情報の提供や企画コンサル、IoT導入支援を行うことでincome clubへの加盟を促し、業者からは加盟料を受け取る仕組み。業者はincome clubに開発物件を掲載し、登録した投資家はこれらを閲覧して購入を検討できる。同社は投資家に不動産投資に関する情報提供なども行っていく。income clubの運営を通じて、管理受託やResidence kitの販売などにつなげていきたい考え。

 通期の業績予想に変更はなく、売上高45億円、営業利益3億5,000万円、経常利益3億7,000万円、当期利益2億8,000万円。22年12月期は営業利益10億円を目標に据えた。

【永上 隼人】

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