これが勢いの差だ! 金森先制&ジョン・マリ2発でアビスパ圧勝 福岡3-0徳島
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サッカーJ1リーグのアビスパ福岡は8月29日、ホームのベスト電器スタジアムに徳島ヴォルティスを迎え、第27節の試合を行った。
前節、ここまで公式戦無敗だった川崎フロンターレを破って勢いに乗るアビスパ福岡。対する徳島は昨シーズンのJ2王者で、アビスパとはいわば昇格同期だ。
徳島は、2020年まで4シーズンにわたってチームを率いたリカルド・ロドリゲス監督が浦和レッズに移籍。21年から新監督に就任したダニエル・ポヤトス監督は新型コロナウイルス流行の影響で入国制限措置を受け、徳島は監督不在でシーズンをスタートした。4月にポヤトス監督が合流後はなかなか成績が上向かず、ここまで6勝5分け15敗の17位と降格圏に沈んでいる。この日の徳島は5バックを採用し、やや守備的な立ち上がり。昨シーズン同様ボールをつなぐ意志は見られるものの、ゴール前まで迫るシーンは少ない。
対するアビスパは12分、DFエミル・サロモンソンが左肩を負傷、DF湯澤聖人に交代するアクシデント。正確なプレースキックで再三ゴールを生んできたサロモンソンの離脱は、アビスパにとっては大きなダメージになり得る事態だ。前半は0-0で終了。アビスパとしては前線からの守備で奪ったボールをFWフアンマ・デルガド、FW山岸祐也に預けるというゲームプランは問題なく遂行できている。一方、徳島はハーフタイムで2人交代するなど、作戦の練り直しを迫られている印象だ。
その両者の差がついにかたちとなって現れる。53分、アビスパMF中村駿がペナルティエリア内にクロスボールを送る。徳島DFカカがいったんクリアするが、高く上がったボールにFW山岸が反応。山岸の落としに反応したMF金森健志がボールを拾い、鋭く反転して右足でシュート。これがゴール左隅に突き刺さり、アビスパが先制した。
その後もアビスパが押し気味のゲーム展開が続き、66分にはMFジョルディ・クルークス、80分にはFWジョン・マリ、FW渡大生、MF重廣卓也がピッチに入る。直後の85分にはMF前寛之の強烈なミドルシュートなどもあり、試合は完全にアビスパのペースに。
そして87分、先日カメルーン代表に招集されたFWジョン・マリがその能力を爆発させる。MF重廣からのボールをエリア内で受けると、長い脚を器用に操ってボールをコントロール。寄せてきた徳島DFカカを問題にせず、グラウンダーのシュートをゴール左隅に流し込んだ。
さらにアディショナルタイムの95分、またもMF重廣からのスルーパスを受けたFWマリは華麗なターンを見せてまたも左隅に丁寧なシュートを決める。白い歯が輝く笑顔がまぶしいゴールパフォーマンスも光った。3-0、まさに圧勝だ。
この結果、アビスパ福岡は順位を1つ上げて9位。久々の大量得点で、得失点差もプラスマイナスゼロとなった。J1残留、そして中位以上というシーズン当初の目標に向けて大きな一歩を印したといえるだろう。FWマリはアビスパ加入後初の複数得点。9月3日から行われるワールドカップアフリカ二次予選に選出されたため、しばらくアビスパでのプレーは見られないが、その実力は十二分に発揮できた。
試合終了後のセレモニーでは、この日28歳の誕生日だったFW山岸を選手たちが祝福した。マリは「今日の2ゴールのうち、1つはバースデー・ボーイの山岸に」とゴールをプレゼント。“ハッピーバースデー・トゥー・ユー”を歌うサプライズもあった。
アビスパの次戦は9月11日、アウェーの鹿島アントラーズ戦。緊急事態宣言中のためカシマスタジアムを訪れるのは難しいが、DAZNでアビスパの戦いを応援しよう。
【深水 央】
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