アメリカは内戦に突入したのではないか?~根幹シリーズ(2)
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根幹命題に現実矛盾が迫る時代
「資本主義体制」「民主主義政治」「活動・移転の自由」等々という崇高な命題は、現代においては正義と理解されてきた。ところが、全世界でこの崇高な命題が、揺らぎ破壊されようとしている雲行きである。この「資本主義体制」「民主主義体制」では、万民へ満遍なく満足に衣食住を提供できなくなったことを背景にして、不満が爆発する様相が明確になってきた。アメリカですら、イスラム教過激派によるテロではなく、黒人との内戦が起き始めた。
アメリカは白人・黒人の内戦状態に突入した。
白人警察官が黒人を射殺した動画が、フェイスブックを通じて300万人に見られたそうである。今までの白人警察官による黒人射殺のTVニュースと比較すると、そのショック度は1万倍を上回ったのではないか。黒人の方々の怒りは、想像を絶するであろう。「こうなれば平和な話し合いは無駄である。自己防衛の方策しかない。この恨みは絶対晴らすぞ」と覚悟を決めた人たちは、無数に上るであろう。キング牧師が唱えた「無抵抗の平和主義」が、一挙に瓦解してしまった。
そして今度は白人警察官たちが、軍属経験のある黒人から射殺された。まるで映画に登場するスナイパー紛いの襲撃であった。その武器も、軍が使用しているライフル銃だとか。
アメリカでは3億丁とも、いや30億丁とも言われる拳銃が巷に溢れている。スナイパーが使用するような武器でも、簡単に入手できるのだ。「銃を持つのは、生存権に関わる崇高な権利」と白人は嘯く。となると、黒人側も「己の命を守るために銃で武装する」と声明するであろう。
この動きがエスカレートすると、『白人vs黒人のアメリカ内戦化』状態になる。アメリカ民主主義は、いったいどこに消えていったのだろうか。いやー、驚愕した。1人の黒人襲撃者に対し、ロボット爆弾で抹殺するとは!!(ロボットと言っても、無人操作のアームの長い建機の先に爆弾を投入して爆死させたらしい)。果たして相手が白人であったとしたら、ロボット爆弾を活用しただろうか。2001年9月のアメリカ同時多発テロ以来、アメリカの捜査陣はイスラム過激派による大規模テロを封殺してきたのだが、今回の黒人からの襲撃反抗行動には、驚愕したに違いない。
トランプ大統領誕生の可能性は少ないと予想するが、もし実現化したらどうなるのか。「白人vs黒人」の範疇を越えて、「白人vsスパニッシュ(メキシコ)」まで煽り立ててしまうのではないか――。
「世界で最も豊かなアメリカは、最先端の資本主義を発展させて、柔軟な民主主義の政治体制を駆使して国民を満足させてきた」と見られてきた。ところが現実は、富む者は無限の富を得て、貧しい者は自立した生活ができないドン底へ投棄されている。だからこそ、一般国民の怒りが激増しているのである。アメリカンドリームが実現できるのが、アメリカのダイナミックさの証明であった。だが、あまりにも大量の貧困層の発生に、アメリカ資本主義は根幹から揺さぶられる状況にある。
(つづく)
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