【政局】“自爆テロ解散”にまっしぐらの菅首相に非難轟轟 最強の刺客=山本太郎出馬でとどめを
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憲法違反状態のまま「解散」突入の愚挙
昨夜(8月31日)遅く、菅政権の断末魔ともいえる衝撃的スクープが飛び込んできた。毎日新聞が伝えたもので、菅首相が自民党役員人事と内閣改造を来週行ったうえで、「9月中旬」に臨時国会を召集して衆院解散に踏み切るというもの。
――総裁選は岸田文雄前政調会長の出馬表明で選挙戦となる見通しで、首相に対する批判票が対抗馬に集まる可能性が出ている。首相は党内の支持を十分集められる見通しが立っておらず、総裁選を先送りするために解散に踏み切ることにしたとみられる――(毎日新聞)
今日午前中には、「いまは解散できる状況ではない」などと火消しに躍起となっている菅首相。総裁選をにらんで「与党」をけん制することが解散報道の目的だとすれば、末期的状態にあるのは明らかだ。仮に9月中旬解散構想が事実であれば、菅首相はコロナ禍に苦しむ国民と医療現場を見捨てたうえで、自らの政権延命のためだけに“イチかバチか”の解散カードを切ることになる。
「9月中旬」の具体的日程として、データ・マックスに情報を寄せた全国紙記者は「13日か14日に臨時国会を召集して冒頭解散、10月5日公示、17日投開票」というスケジュールが上がっていると打ち明けた。菅首相は内々に、緊急事態宣言が解除される12日には新規感染者数が減るという情報を得ているとされ、そうした希望的観測も含んだ日程だとみられる。
突然の解散騒動に、野党側は当然反発を強めている。自宅療養死(=放置死)が頻発し、医療提供体制がひっ迫するなか、野党側は臨時国会を開催してコロナ対策の予備費を積み増すことなどを求めていたが、それを無視した憲法違反(※)状態での解散になるのか。日本共産党の小池晃氏は自身のツイッターで早くも「私利私欲解散」と命名し、コロナ禍の惨状に苦しむ国民から目を背け続ける菅首相の暴挙を批判した。
※注:憲法53条 内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の4分の1以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。
“最強の刺客”れいわ・山本太郎代表を神奈川2区に!
もはや菅首相の存在こそがコロナ禍対策最大のリスク、という声があがるなか、そのリスク排除のために「史上初、現職総理を選挙区で落選させる」というプランが持ち上がっている。
菅首相の選挙区は神奈川2区(横浜市西区、南区、港南区)で、有権者数は43万4,942人(6月1日時点)。菅首相は過去に8回連続当選してきたが、同区は典型的都市型選挙区で浮動票も多く抱えており、菅首相は必ずしも選挙に強いわけではない。実際、野党系候補が大差で勝利した8月22日の横浜市長選挙では、菅首相が全面支援したにもかかわらず、お膝元の神奈川2区でも約2万票の差がついてしまった。
現職総理に勝つ――この冒険的野心が実現するならば新型コロナ禍中の「今」であり、さらに支持率急落のうえに選挙にも弱い菅首相の地元「神奈川2区」しかない。そしてなにより野党にはいま、「あの男」がいる。“最強の刺客”の呼び声も高い、れいわ新選組の山本太郎代表(46)だ。
山本代表はかつて、データ・マックスの取材に対して「パンケーキおじさんの選挙区(神奈川2区)から出ることも全然あり得る」と語っており、自身が菅首相と直接対決することで選挙全体への注目度を上げることができる(=投票率アップ)と、戦略面での効果も口にしていた。
神奈川2区ではすでに立憲民主党の元職と日本共産党の新人が出馬準備を進めているが、山本代表に一本化して「菅首相vs野党統一候補」の構図をつくれば、与野党対決の象徴的選挙区として屈指の注目選挙区になることは間違いない。
「しょせんパフォーマンス」「色物候補」と揶揄(やゆ)されがちな山本代表だが、単身れいわ新選組を立ち上げた行動力に加えて2人を参議院に送り込んだ実績、さらに街頭宣伝のうまさなど、実戦(選挙)の強さは現職議員の誰もが認めるところ。全国どの選挙区に立ったとしても、対抗馬はかなりの消耗戦を強いられることになる。山本太郎の影に最も怯(おび)えている者、それは菅首相本人ではないか。
【データ・マックス編集部】
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