2024年09月13日( 金 )

「東久邇宮国際文化褒賞授与式」を開催、国内外の6人が受賞

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大韓航空元副社長・副会長・趙氏らの功績を称える

 (一財)東久邇宮国際文化褒賞記念会(東京都港区、明川文保総裁・代表理事)は9日、各分野で功績を残した国内外の人・団体を表彰する「東久邇宮国際文化褒賞授与式」を都内で開催した。

 韓国経済の発展に貢献した(株)大韓航空元副社長・副会長・趙重建氏、幅広い分野で画期的な技術開発に成功した高藤総合研究所・代表社員・高藤恭胤氏など6人を表彰した。

【受賞者(敬称略)】
趙 重建 (株)大韓航空 元副社長・副会長
(代理:李 碩雨 (株)大韓航空 常務・日本地域本部長)
高藤 恭胤 高藤総合研究所 代表社員
水谷 宣一 日本モンゴル親善協会 理事
藤井 佳朗 医療法人社団 新神戸歯科 理事長
木谷 慎  (株)KY企画 代表取締役
小石 恵一郎 Gift(株) 代表取締役

受賞者の6人と明川総裁・代表理事(中央)
受賞者の6人と明川総裁・代表理事(中央)

 趙重建氏は韓進グループの中核企業で活躍し、「漢江の奇跡」と呼ばれる韓国経済躍進の原動力となった。同記念会の明川文保総裁・代表理事は「今日の経済大国・韓国の礎を築かれた」と称えた。

 コロナ禍で趙氏は来日できなかったため、(株)大韓航空常務・日本地域本部長・李碩雨氏が代理で出席。李氏は日韓関係について、「日本と韓国は大切なパートナーであり、将来に向けて今後も変わることのない関係を築き上げ、さらに強固なものとなるように努力していきたい」と挨拶した。

 高藤恭胤氏は大手企業や大学機関との共同研究を通じて、通信技術や医療分野などのさまざまな新技術を開発した功績が認められた。明川総裁・代表理事は「今日の技術大国・日本の礎を築かれた功績は極めて大きい」と評価した。

 高藤氏は「コロナ禍で新幹線には誰も乗っていないのに、座席のシートをすべて交換していた」という友人の話を披露。「日本は無駄が多い。シートでなくても消臭・殺菌できるものができれば、役に立てると思う。新しいアイデアによって(新技術の)開発に結び付ける努力をしていきたい」と語った。

在日ジョージア、在日マルタ大使館の両大使が祝辞

 来賓として招かれた在日ジョージア大使館臨時代理大使のティムラズ・レジャバ氏と、在日マルタ共和国大使館特命全権大使のアンドレ・スピテリ氏から、受賞者へ祝辞が寄せられた。

 レジャバ氏は「日本はオリンピックが終わり、これから(自民党)総裁選、衆院選挙と新たな時代を迎えるところであり、新型コロナもそろそろ出口がみえてきたと思う。これから迎える新たな構造、時代において、受賞を機にますます活躍してほしい」と受賞者を激励。

 スピテリ氏も「本日の授賞式はより良い未来への希望である」と指摘。「プラズマ技術を用いたベッドの画期的な開発での受賞に感銘を受けた。これは日本が今日においても、人類の向上を目指す技術革新の努力を怠らない国であることを示している」との賛辞を贈った。

高藤氏、「プラズマメドベッド」を開発

 授与式の終了後、第2部として、(一財)DEVNET INTERNATIONAL(東京都港区、明川文保総裁)の活動報告会が行われた。

 明川総裁から、8月9日に開催された「被爆76周年長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」への参加が報告された。

 「昨年は500人だったが、今年は世界から420人だけ参加させていただいた。長崎で感銘を受けるのは、被爆者がどんどん亡くなっていくという体験を伝えながら、原爆をもてないようにしようとしていること(純粋な姿勢)である」と話した。

DEVNET INTERNATIONAL活動報告会の様子
DEVNET INTERNATIONAL活動報告会の様子

 続いて、高藤総合研究所の高藤氏は「プラズマメドベッド」新規事業について報告した。高藤氏は「プラズマメドベッド」の開発に成功したとし、DEVNET INTERNATIONALの下で国内外での事業化をスタートさせる。

 「プラズマメドベッド」は人が入るカプセル型の装置。横型と縦型がある。酸素濃度40%、水素濃度2~3%、1.2~1.35気圧可変、プラズマ40万ボルト発生などが特徴。プラズマ発生装置については、高藤氏が2件の特許を取得している。

【木村 祐作】

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