高市政権で麻生太郎氏の権勢はどうなるか

 8日の衆院選で自民党と日本維新の会で衆議院の4分の3を超える議席を獲得したが、かつての派閥政治は表面上見えなくなった。岸田政権時代に派閥パーティーにかかわる政治資金不記載問題で、ほとんどの派閥が解散したからだ。

 そのなかで唯一解散を行わなかったのが麻生派(志公会)である。麻生派は19日、衆院選後初めての会合を派閥事務所で開催した。同派には初当選組11人のほか、衆院選で復帰した4人などの計18人が加入し、60人に達した。そのなかには最年少の25歳で当選した村木汀氏もいたことが話題となっている。

 会長の麻生太郎党副総裁は会合において「政権選択選挙で圧倒的な支持を得た一方、参院はぎりぎりの運営となる。憲法改正などを見据え、協力できる政党とは意思疎通を図っていくべきだ」と、国民民主党などとの協力関係を重視する発言を行った。

 高市首相は政権の生みの親である麻生氏に解散を事前に伝えず、麻生氏は快く思っていないと伝えられた。福岡政界での政敵・武田良太氏の応援演説を行うなど、麻生氏に歯向かうかのような動きも見せたが、高市首相も重鎮である麻生氏を追い込むつもりはないだろう。前述のように超党派での憲法改正や皇位継承問題などで、麻生氏の力を必要とする場面はいくつもあるからだ。

 武田氏の地元・福岡11区の関係者は「麻生さんサイドから武田先生を応援することに圧力はなかった」と語ったが、維新の村上智信氏が勝利した前回選と様相が大きく異なったことは結果に表れている。

 福岡での動きを含め、今後の動向に注目が集まる。

【近藤将勝】

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