2024年12月23日( 月 )

アネムとFC契約解除の明光ネットワークジャパン、業績予想を大幅上方修正

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 個別指導塾・明光義塾のフランチャイズ事業などを手がける(株)明光ネットワークジャパン(以下、明光NJ、東証一部)は9月30日、2021年8月期の業績予想を大幅に上方修正した。

 修正後の売上高は190億3,900万円(前回発表予想比2.4%増)、営業利益は9億6,900万円(同53.8%増)。大幅な上方修正となった要因は、「フランチャイジーへの支援を強化しお客さまのニーズに合わせた個別最適な学びを提供し続けた結果」としている。

 なお、明光NJは「重大な債務不履行」を理由に、昨年12月に(株)アネムホールディングス(以下、アネムHD)のグループ会社・明光ネットワーク九州および明光義塾九州とエリアFC契約を解除していたが、上方修正への影響は「大半を占めるものではない」(明光NJ)という。

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 一方、アネムHDのホームページでは、「FCオーナー募集」ページの明光義塾に関するリンクがすでに開けない状況にあり、同社はエリアFC事業という貴重なストック収益を失った格好だ。

 エリアFC契約の解除により、九州における「明光義塾」のロイヤリティーはすべて明光NJへ支払われるようになった。例外はアネムHDグループが運営(直営)する明光義塾だが、明光NJはそれらを「明光義塾ではない」と認識しているようだ。そのため、アネムHDグループが展開しているエリアは「明光NJにとって空白地」であり、今後は出店攻勢をかけていくとみられる。

【永上 隼人】

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