不動産登記情報の配信で官民を救う グループ一体で空き家問題の解決へ
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Assist.(株) 代表取締役社長 笠 俊治 氏
不動産登記情報で相続の流れを先取り
福岡県には約33万戸の空き家が存在し、そのうち賃貸・売却用の住宅や別荘等の二次的な住宅が約20万戸となっている(福岡県発表、平成30年住宅・土地統計調査)。いわゆるこの「空き家問題」は、防災・防犯・衛生・景観等の面でトラブルが発生することから行政が頭を抱える問題となっているのだが、その解決へ向けた心強い事業に取り組んでいる企業が福岡にある。不動産登記データベースの構築および配信やTV中継・番組撮影など、情報配信事業・メディア事業を手がけるAssist.(株)である。
相続において親族間でのトラブルや固定資産税の問題があるためにそのままにされている空き家。このトラブルさえ解決できるのであれば、これを手放したいという人は少なくない。同社のグループの(一社)共立では相続・贈与専門の相談窓口を設けている。同法人には司法書士や税理士、弁護士、協力業者(不動産のプロ)との間に強いネットワークをもち、顧客の悩みを解決へと導くことができる。晴れて相続の準備が整った土地は所有者のもとを離れるのだが、近年の福岡や都心部の地価高騰に不動産業者は頭を抱えている。地価の高騰はマンション販売価格の高騰として消費者の目に映る。購入希望者がいたとしても「この値段では買うことはできない」と、買い控えの傾向が強まっていくばかりだ。
福岡のまちを次世代に受け継ぐために
「いかにして安く土地を仕入れるか」。これが不動産業者の永遠の命題となるのだが、同社の不動産登記情報配信事業はここで力を発揮する。毎月、法務局に登記申請される不動産登記情報をチェックし、そのなかから相続登記をピックアップ。この情報を不動産業者に提供することで、業者は市場に流通する前の安い土地を買い付けるチャンスを獲得することができる。さらに、不動産業者がマンションなどの建物の建設を行う時には、建設・リフォーム事業でたしかな技術を築き上げてきたグループ会社の(株)九州住建の出番となる。相続の相談から次の建物の施工まで、それぞれのステップにおける問題の解決を一挙に引き受けられるのが同社、およびグループの最大の強みだ。
「お金を稼ぐための仕事だけではなく、企業やエンドユーザー、行政などに向けた『世の中のためになる仕事』を行っていくべきだと考えています。そのためにこれまで培ってきたノウハウを集結させ、事業を提供していく必要があります」と、同社代表取締役社長・笠俊治氏は語る。手つかずの物件を有効活用し空き家を減らすことは、次世代へと受け継ぐことができるまちをつくるための必須項目だ。同社の事業は福岡のまちが輝き続けるためにある。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:笠 俊治
所在地:福岡市博多区博多駅前2-17-25 博多クリエートビル3階
設 立:2013年10月
資本金:1,000万円
TEL:092-558-2655
URL:https://www.assist-jf.co.jp
<プロフィール>
笠 俊治(りゅう しゅんじ)
1972年生まれ。西福岡高等学校(現・福岡講倫館高等学校)中退後、防水工事会社で技術者として経験を積む。2002年に独立し、07年に(株)九州住建へ商号変更。13年にAssist.(株)、15年に(一社)共立を設立した。趣味はゴルフ。法人名
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