コンセプトは自社で長期保有できるマンション
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新榮都市開発(株) 代表取締役社長 服部 孝司 氏
福岡市内で40棟超の開発実績
2021年9月に公表された「令和3年都道府県地価調査」では福岡市の地価が上昇率で上位を独占。全国的にコロナ禍の影響から地価が下落するなかで、福岡市の勢いを象徴する調査結果となった。こういった背景から、全国からマンションデベロッパーの福岡参入が相次いでおり、市内では用地の仕入れ競争が激化していった。
福岡市内で「アルファシオ」シリーズの投資用マンションを供給するのが、新榮都市開発(株)だ。これまでに同社が企画した投資用マンションは40棟以上を数えるが、そんな同社にも、仕入競争の影響はおよんでいるという。
「福岡市中心部では、地価が高騰しており、収益物件の開発の難易度は上がってきました。もちろん、賃貸ニーズが安定するのは中心部ですので、このエリアでの開発は継続していきます。ただ、周縁部でも企画次第で中心部にも劣らない物件をつくることはできます」(服部社長)と企画力に自信を覗かせる。19年に完成したアルファシオレヴァーク(74戸)は、大型も収まるシャッター付きバイクガレージを設けた単身向けマンションだが、周縁部にも関わらず、希少性が評価され、早期に募集を完了させていた。
土地を生かす「企画力」
現在、博多区三筑で開発をすすめるアルファシオラヴィエスト(108戸)は、45m2以上の間取りが中心のファミリー向けマンションで、敷地の広さを生かして駐車場はほぼ100%を用意。さらに、ウォークインクローゼットはテレワークスペースとしても活用可能な仕様で、室内窓も設けられ、仕事に集中しながら家族の存在を感じられるような配慮が施される。近隣には比較的大型の認可保育園もあり、2~3人家族の入居を想定しているという。
同社は、福岡県糸島市で新規事業・宿泊施設の開発も進めている。22年6月から9月にかけて開業予定で、いずれも糸島の海を感じられる立地にあり、マンション開発で培った企画力が生かされた物件となる予定だ。
「今は元気な福岡市も、いずれは人口減少のタイミングが来ます。そのときのために必要なのは、これからどのように人の流れが変わっていくか、行政のマスタープランに沿って動向を予測し、適切な建物を開発すること。これが、我々に求められる存在価値だと思っています。まちの魅力を損なうような開発をするつもりはありません。自社で所有し続けられるものをつくる、というのが我々のコンセプトです。ゼネコンや設計事務所などのパートナーとともに、これからも求められるものをつくっていきたいですね」と結んだ。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:服部 孝司
所在地:福岡市中央区赤坂2-3-2 ALFACIO赤坂ビル
設 立:1994年12月
資本金:1,000万円
TEL:092-726-3520
URL: https://www.alfacio.com
<プロフィール>
服部 孝司(はっとり たかし)
1960年1月8日生まれ。福岡市博多区出身。福岡大学商学部を卒業後、地場の金融機関を経て新榮都市開発(株)に参画。2006年に株式の譲り受けにより、オーナー兼代表取締役に就任した。趣味は絵画。関連キーワード
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