2024年09月14日( 土 )

東久邇宮国際文化褒賞授与式を開催、「循環型農業」確立の前田氏など7人が受賞

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受賞者と明川総裁・代表理事(前列の右から2人目)
受賞者と明川総裁・代表理事(前列の右から2人目)

 (一財)東久邇宮国際文化褒賞記念会(東京都港区、明川文保総裁・代表理事)は3日、さまざまな分野で功績を残した個人・団体を表彰する「東久邇宮国際文化褒賞授与式」を都内で開催した。

 皮膚科の医師として長年にわたり臨床の最前線で従事してきた山崎皮フ科院長・山崎哲夫氏、沖縄を拠点に循環型農業を確立した(株)エコー・プロセス代表取締役・前田順光氏など7人が受賞。表彰状の授与、受賞者スピーチ、記念撮影などが行われ、受賞者の関係者や来賓など約60人が出席した。

<受賞者(敬称略)>
山崎 哲夫
 山崎皮フ科院長
前田 順光
 (株)エコー・プロセス代表取締役
比嘉 仁一
 (株)エコー・プロセス取締役、沖縄石油販売(株)代表取締役
瀬戸山 忠人
 (株)すかい21代表取締役
林 誠
 ロウスクワードトウキョウ(株)代表取締役・CEO
森本 将英
 (合同)Motty代表社員
田中 亮
 Dance artist・Choreographer

ジョージア全権大使らが受賞者を労う

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 受賞者を代表して山崎氏と前田氏が挨拶に立った。山崎氏は皮膚科を選んだ経緯について、「軍医だった父は私に外科医になってほしかった。しかし、父ががんに罹り、外科医を目指すには10年を要することもあり、家長としてどうすべきかを考えた結果、自衛隊中央病院の藤田恵一先生に懇願し、皮膚科に入れていただいた」と説明。「40年以上、皮膚科の医師としてやってきた。このような賞をいただき、感謝している」と述べた。

 前田氏は「沖縄に貢献したいとの思いで頑張ってきた。生ごみの活用を考案し、微生物を用いてたい肥を発酵させ、それを使う循環型農業を確立させた。そこから生産された野菜を『循環型野菜』と命名した」と、これまでの活動を紹介。前田氏は琉球王国の王家の子孫でもあり、離島の振興などにも尽力してきたと話した。

 来賓で招かれた駐日ジョージア国大使館のティムラズ・レジャバ特命全権大使は、7人の受賞者に労いの言葉を贈った。過去2年間は臨時代理大使として活動していたが、正式に特命全権大使に就任し、11月25日には皇居で信任状奉呈式が行われた。

 レジャバ全権大使は「ジョージア国民は日本に対し、心強いパートナーという認識がある。私は両国の関係が国際社会に多大なる価値をもたらすという信念を胸に刻んでいる。それを最大限広げるための基盤をつくっていきたい」と挨拶。「今回の受賞は皆さまの日頃の営み、そして長年の営みが評価されたことにある。さらに、皆さまの受賞がこの賞にとっても意義のあるものとなる」と述べ、受賞者を労った。

 同記念会の明川文保総裁は「今日がスタートとなる。若い人たちをどんどん引っ張ってもらいたい」と、各受賞者の今後の活躍に期待を寄せた。

DEVNET INTERNATIONAL/JAPAN臨時役員会の概要を報告

 授与式の終了後、(一財)DEVNET INTERNATIONAL(東京都港区、明川文保総裁)の活動報告会が行われた。

 このほど開いたDEVNET INTERNATIONAL/JAPAN臨時役員会の概要の報告があった。主なテーマは「2025大阪・関西万博」「スリランカへの投資」「プラズマ発生ベッドの普及」。

 大阪・関西万博をめぐっては、コロナ禍への対応や、万博自体が色あせているという問題が浮上。そうした課題を解決するための対策を検討中と説明した。スリランカへの投資については、スリランカ大使とオンラインで面談。投資を募る方策を模索しているという。

 また、プラズマ発生ベッド(プラズマ メッド ベッド)カプセルの普及も議題に上った。同製品は高藤総合研究所の高藤恭胤氏(健康科学博士)が開発、DEVNET INTERNATIONALが販売ライセンス発行元となる。今後は世界各国への普及を目指す方針としている。

【木村 祐作】

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