二場元ガバナーの権勢の栄枯盛衰物語(21)~一方的なキャビネット方針への反発

世界的な奉仕団体である『ライオンズクラブ』。その慈善運動は社会的に広く認知されている。ところがライオンズクラブの複数の会員から「福岡地区=337-A地区には問題がある」との情報が入ってきた。本来国際奉仕団体としての活動は名誉栄達ではなく、純粋な社会貢献にある。

ライオンズ国際協会337-A地区元ガバナー
二場安之氏

発言をめぐる見解の相違

 前回、2018年3月30日に福岡市中央区内にある2リジョンの合同事務所で「337-A地区」2リジョン内のゾーン再編成などに関する協議が行われたことを紹介した。協議ではどういうやりとりが行われたのだろうか。

 出席者は申し立てを行った当時のクラブ会長や会計など当該クラブの理事会メンバー5人と、「337-A地区」のガバナーである向井氏、キャビネット幹事の二場氏のほか、当時の2リジョンのリジョン・チェアパーソンなど9人であった。当時のリジョン・チェアパーソンは二場氏と同じ福岡玄海ライオンズクラブの陣内好己氏であった。

 2リジョンは4ゾーンから構成されており、1ゾーンから4ゾーンまでのゾーンチェアパーソンも出席していた。

 二場氏が「何年もかけて議論を重ねた結果であり、2リジョン顧問会の賛同も得ているので理解してほしい」「手続きとしてベストではないがベターな案」「問題が発生したら、翌期以降で随時解決していく」などと説明したことは前回述べた。このとき、二場氏は事実関係に関わることを語っていた。

 「編成計画の過程で専権事項との発言はなかった」。

 ところが18年3月1日に「2リジョンクラブ編成説明会」を開催した際に、「専権事項で決定した」との発言が行われ、既成事実化しようとしていた。このことに反発したのが2リジョン内の6クラブで、そのクラブのなかから異論が出され、「合意を得ているとはいえない」「意見交換を行い、多くのクラブの合意を得られるようにすべき」との国際理事からの文書も出された。これを受けて3月30日に協議が行われた。

キャビネット側からのゼロ回答

 2リジョンから6リジョンに移籍した複数のチャーターメンバーは、「リジョン会も形骸化していた」という。ここで述べておきたいのは、反対した方々もゾーン編成自体必要ないとか組織改革を否定しているわけではないという点だ。

 ガバナーやキャビネットだけで手続きを進めようとしたことに問題があった。関係クラブや例会訪問などによる丁寧な取り組みが行われていれば、また違っていただろう。

 二場氏の説明に対してどのような意見が出されたのか。

(1)キャビネットのみでの手続きを進めており、関係地区(ゾーン)のクラブからの意見聴取やクラブ訪問は行われなかった
(2)ベストでないのであれば、意見聴取を行い、納得を得たうえで行うべきではないか。
(3)リジョン会での説明はなく、ガバナー専権事項とのかたちで理解を求めるものだった。そのため「専権事項なら仕方ない」と意見を述べなかったクラブの意見もある。
(4)3月1日の会議でクラブの意見も聴いてほしいとの意見をあるゾーンチェアパーソン(ZC)が遮り、あたかも多くの参加者が承認したような議事録が作成された。このときに当該ZCに対して、向井・二場両氏は意見を述べなかった。
(5)本件を白紙撤回し、長期にわたる計画として最善の方法を模索すべきでは。

 以上のような意見が出されたが、向井・二場氏ら地区キャビネットは、18年度からのゾーン再編成をあきらめてはいなかった。

 妥協策として、18年4月9日までに2リジョンの28クラブからゾーンチェアパーソンを通じた書面での意見聴取を行うことが提案されたが、反対したクラブ側は個別の意見交換を行うことを求めており、事実上のゼロ回答である。クラブ側は結論ありきの動きのなか、書面では不十分であると考えたのは当然であろう。

(つづく)

【近藤将勝】

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