【アビスパ福岡】「博多の男」田中達也が決めた!今季公式戦初勝利
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サッカーJ1リーグのアビスパ福岡は2日、ホームのベスト電器スタジアムにFC東京を迎え、YBCルヴァンカップグループステージ第2節の試合を行った。
FC東京では2月上旬からチーム内で新型コロナウイルスの感染が拡大し、2月20日から26日までチーム活動を中止。リーグ戦とルヴァンカップの2試合が延期となった。2日の時点でも療養・隔離期間中の選手が複数いるため、この試合ではFC東京U-18所属の2選手をベンチ入りさせた。それでもベンチメンバーは規定より1人少ない6人と、FC東京にとっては非常に苦しい台所事情での試合となった。
そんな状況にもかかわらず、試合開催のためにご尽力いただいたFC東京の選手、監督、スタッフの皆さん、またはるばる福岡まで駆けつけたFC東京サポーターの皆さんには改めてお礼を申し上げたい。
試合開始前は陽光が降り注ぎ、暖かな風がピッチ上に流れていたが、いざホイッスルが鳴る午後7時になると一転して、身を切るような寒気がスタジアムを包んだ。
この日のアビスパ福岡のスタメンは、2月26日のヴィッセル神戸戦から全員を入れ替えた。23日のルヴァンカップ湘南戦(1−3で敗北)とほぼ同じメンバーで、奮起が期待される。
試合は冒頭から波乱含み。開始直後、アビスパのディフェンスラインが犯したパスミスからFC東京FW山下敬大がシュート。しかし、これはアビスパGK山ノ井拓己が確実にセーブし、ゴールは奪わせない。山ノ井はこの試合、度重なるビッグセーブでピンチの芽をことごとく摘んでいく。
FC東京の攻撃は、元日本代表DF森重真人・DF小川諒也とMF青木拓矢、ときには元ポーランド代表GKヤクブ・スウォビィクも加わった最終ラインで高速の横パスを回し、アビスパの守備を左右に振り回すところからスタート。ピッチの横幅をいっぱいに使ったパス回しでアビスパ守備陣にスキができたところで縦に鋭いパスを入れ、攻撃の火蓋を切る。この日は左ウイングに入ったFWアダイウトンが持ち前のテクニックでアビスパDFの間をドリブルですり抜け、何度もゴールに迫るシーンが見られた。
だが、試合を決めたのは、アビスパの「帰ってきた新戦力」だった。22分、この試合キャプテンを務めた左サイドバックのDF輪湖直樹がゴール前にクロスを上げる。この試合、フィジカルを生かして何度も前線のターゲットになってきたFWフアンマ・デルガドがゴール前で合わせるかに見えたが、これをスルー。するとそこに走り込んできたのが、今季新加入のMF田中達也だ。バウンドしたボールを胸でトラップすると、右足をひと振り。シュートは名手スウォビィクのセーブもおよばず、ゴールに吸い込まれた。田中は福岡市出身、アビスパの下部組織育ち。何度も訪れたベススタで決めた、アビスパでの初ゴールだ。
試合はこのまま1−0でアビスパが勝利。今季、公式戦初勝利となった。この試合、決勝ゴールのMF田中をはじめ、GK山ノ井拓己、DF熊本雄太、FW城後寿、MF北島祐二らが躍動。リーグ戦のメンバーにとってはいい刺激になったのではないだろうか。
次の試合はJ1リーグ戦、コンサドーレ札幌戦。ホームのベスト電器スタジアムで、3月8日に開催される。シーズン開始から過密スケジュールが続くが、まずはリーグ戦1勝を勝ち取りたい。
【深水 央】
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