2024年12月23日( 月 )

ニップン、オーケー食品工業を完全子会社化へ

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 (株)ニップン(東京都千代田区、前鶴俊哉代表)は28日、いなり揚げや油揚げなどを製造する連結子会社のオーケー食品工業(株)(福岡県朝倉市、大重年勝代表)を株式交換により完全子会社化すると発表した。また、オーケー食品工業は6月23日に開催する定時株主総会および取締役会で、大重代表取締役社長が取締役を辞任し、ニップン神戸甲南工場長・竹田哲氏が代表取締役社長に就任すると発表した。

 オーケー食品工業は近年業績低迷が続くなか、業績回復にはニップンからの支援の強化が不可欠と判断し、昨年8月にニップンに対して完全子会社化の検討を依頼していたという。両社は2003年10月に資本業務提携を開始、10 年にはニップンがオーケー食品工業を連結子会社化していた。

 両社は今後、「これまで以上に情報、人的資源の共有を図り、経営資源を相互に結集し、迅速かつ効率的に運用」するとしている。オーケー食品工業は販売面においてはニップンとの共通の取引先の活用や紹介、購買面においては共同仕入れによる仕入れコストの削減、製造面においては工場管理やオペレーションのスキル、ノウハウの共有による生産性向上、生産コストの削減、商品の共同開発などを進めていくとしている。

 株式交換の効力発生は7月25日を予定しており、それに先立ち、オーケー食品工業は7月21日付で上場廃止となる予定。

【茅野 雅弘】

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