お待たせルキアン弾&重廣芸術ゴールで快勝! 福岡2-1磐田
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サッカーJ1リーグ、アビスパ福岡は13日、ホームのベスト電器スタジアムにジュビロ磐田を迎え、YBCルヴァンカップ・グループステージ第4節の試合を行った。
この試合、アビスパはリーグ戦から大幅にメンバーを入れ替えた。GKは永石拓海が先発。ディフェンスラインにはDF前嶋洋太、DF熊本雄太、DF井上聖也、DF輪湖直樹が並ぶ。中盤はMF重廣卓也、MF森山公弥。サイドにはMF杉本太郎、MF北島祐二が入り、2トップはFW城後寿、FW東家聡樹の陣容で試合に臨んだ。ベンチにはFWフアンマ・デルガド、FWルキアン、MF前寛之、MFジョルディ・クルークスらが名を連ねた。
試合は3バックでワイドにピッチを使うジュビロに対し、アビスパが前線からプレスをかける展開。FW城後を筆頭とした選手たちは、リーグ戦メンバーのような連動したプレッシングというよりは、ゴツゴツして武骨な、それだけに懸命な走りと体を張ったプレイでジュビロに思うようなプレイを許さない。
この日、もっとも躍動した選手がMF北島祐二だ。思い切りの良い飛び出しとスピードに乗ったドリブルで何度も敵陣を切り裂き、ゴール前に迫る動きを見せていた。
その北島のプレイが、待ちに待った瞬間につながったのが72分。1点を先制されたアビスパは、途中出場のFWフアンマとFWルキアンを軸に攻勢を強めていた。MF重廣卓也からのパスを受けた北島は、浮き球のスルーパスを磐田ディフェンスの背後に送る。ここに走り込んだFWルキアンが磐田DF伊藤槙人を圧倒し、右足を鋭く振り抜く。強烈なシュートはGK梶川裕嗣の手を弾き、ゴールに吸い込まれた。
アビスパ加入以来ゴールに恵まれなかったルキアンが、古巣ジュビロ磐田相手に待望の一発だ。長谷部茂利監督が「守備も含めチームに貢献してきてくれた」と高く評価するルキアンだが、やはりFWに期待したいのは得点。これを機に、リーグ戦でのゴールにも期待したい。
そして86分、またもMF北島祐二から決定的な瞬間を迎える。左サイドでボールをもった北島は、相手DFの動きを見極めてゴール前にクロスを供給。中央で待ち構えたFWフアンマ・デルガドが頭でつなぐと、走り込んできたMF重廣卓也が左足を一閃。完璧なシュートがゴールに突き刺さり、アビスパが逆転に成功した。
相手コーナーポスト近くで巧妙に時間を使う頭脳的なプレイを見せたアビスパは、そのまま勝利。グループステージでは2勝2敗の勝ち点6となり、一気にトーナメント出場圏内の2位に浮上をはたした。
MF重廣をはじめリーグ戦ではなかなか出番のない選手、MF北島ら若くてまだ実績の少ない選手が躍動して勝利をもぎ取った。リーグ戦で苦闘を続ける主力メンバーに刺激を与えるには十分すぎる結果だといえるだろう。
試合後の会見に臨んだ川森敬史社長のいう通り、次はリーグ戦でこの勝利の感動を味わいたい。まずは17日にベスト電器スタジアムで開催されるセレッソ大阪戦で、アビスパの戦いを応援しよう。
【深水 央】
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