2024年12月04日( 水 )

ホテルにもなる別荘がネットで売れる時代に

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ゲストの濱渦伸次氏(左)と麻生宏氏(右)
ゲストの濱渦伸次氏(左)と麻生宏氏(右)

MAX倶楽部トークショー開催報告

 9月9日、(株)データ・マックス主催のマックス倶楽部トークショーを開催した。ゲストには「NOT A HOTEL FUKUOKA」プロジェクトで協業し、今年7月に物件販売を開始したGood Life & Travel Company(株)の麻生宏氏とNOT A HOTEL(株)の濱渦伸次氏のお二方で、福岡県内外からの27名がイベントに参加した。

 IMD Alliance(株)において、博多廊・鮨 麻生・白金茶房など多彩なレストラン事業を展開する麻生宏氏は、放送作家で「くまモン」の生みの親として知られる小山薫堂氏と共同出資で新会社(Good Life & Travel Company)を設立。同社が初の都市型コンドミニアムとなるNOT A HOTEL FUKUOKAの事業主となり、ホテル運営も手がける。

 NOT A HOTELは「ホテルにもできる別荘をネットで売る」というビジネスモデルを展開するIT会社で、これまでに青島(宮崎県)と那須(栃木県)でプロジェクトを開発。実績として、販売開始後24時間で15億円分、三か月間累計で40億円が同社ホームページのショッピングカートから購入され、ウン千万円の不動産がネットで売れる時代の到来を報告した。

 購入者は年間30日単位のサービス付き別荘を所有し、使わないときは自動的にホテルとしての貸し出し収益が得られる仕組み。法的には区分所有の共有持分として登記されるため、れっきとした不動産資産となり、新たな所有の形態として業界内外から注目を集めている。ちなみに、ホテルとして高いサービス運用が設定されているため、ホテル貸し出し収益を目的とする投資妙味は薄いが、魅力的な施設運営が維持できれば、所有権のキャピタルゲインも期待できるという。

 このほか、当日のトークショーでは、ブロックチェーン技術を使い年間1日単位の利用権をNFTで販売して完売するなど、デジタル時代の挑戦的なビジネス実績も報告され、出席者からはビジネス実務に関するさまざまな質問が投げかけられた。トークショー後には、九州の旬「博多廊」のもてなしによる懇親会が催され、ゲストを交えた有意義な情報交換の場となり、イベントは盛況のうちに幕を閉じた。

【児玉 崇】

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