中国新ビジネス話題:農村地域のマイカー保有率は35%(後)
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中国は2021年、自動車の生産台数・販売台数でいずれも世界一だった。世界最大の自動車消費市場の1つとしての中国で、一般の世帯はどれくらいの価格帯の車を購入しているのだろうか。
ガソリン車は「幕を下ろす」
現在、グリーンモデル転換、二酸化炭素(CO2)をはじめとする汚染物質の排出削減はグローバルな共通認識であり、ガソリンエンジン車の販売がいつ禁止されるのかが業界で話題になっている。
海南省がガソリン車禁止の第一声を挙げ、30年までに省内でのガソリン車販売を全面禁止するとし、同省は中国で初めてガソリン車の販売を禁止する省になった。「幕を下ろし」つつあるガソリン車に比べて、新エネ車産業は今、凄まじい勢いで発展を遂げている。
今年上半期、新型コロナウイルス感染症などのマイナス要因の影響のなかで、世界の自動車販売量は減少した。そうしたなかにあって、世界の新エネ車産業は流れに逆らって伸び続け、販売量が前年同期比66%増の420万台に達した。中国の新エネ車の発展ペースと市場規模は引き続き世界を牽引している。
市場化の面では、中国の新エネ乗用車の普及プロセスが加速し続けるのにともなって、新エネ商用車の普及応用も目に見える成果を上げた。21年末現在、全国の都市部の路線バス(トロリーバス)70万9400台のうち、完全電動バスは41万9500台で59.1%を占めている。
長安汽車の朱華栄会長が述べたように、中国の新エネ車は今や、かつてのような技術が誕生したばかりで政策が誘導する段階から、一般に普及する段階に入り、中国自動車工業の発展を支える重要な力へと徐々に成長している。
現在、新エネ車産業は非常に盛んで、ガソリン車にとっては極めて大きな打撃を与えている。今後、ガソリン車は次の「蒸気機関」になって、歴史の舞台から姿を消すのだろうか。新エネ車がガソリン車に完全に取って代わり、交通の主役に躍り出るのだろうか。
業界の専門家は、「長期的に見て、ガソリン車が歴史の舞台から退くのが大きな流れだが、本当にいつ退場するのかは、今後の技術の発展状況を見なければならない。今指摘しておかなければならないのは、欧州がすでに2035年までにガソリン車を禁止すると発表したが、これからハイブリッド車が一定の役割をはたすのかどうか、まだ評価なかだという点だ」と述べた。同専門家は続けて、「中国にとっては、バッテリー電気自動車と水素自動車が将来の新エネ車発展の方向性であることは間違いない。省エネ・汚染物質排出削減を大きな前提として、中国も複数の技術路線が十分に発展することを認めている」との見方を示した。
(了)
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