立憲政治を破壊した安倍・野田氏
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NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事を抜粋して紹介する。今回は、「安倍氏追悼演説を行った野田佳彦氏も立憲政治の敵だ」と訴えた10月27日付の記事を紹介する。
10月25日に衆院本会議で野田佳彦氏による安倍元首相追悼演説が行われた。
岸田内閣が風前のともしびに移行するなかで政治の風向きを変えようと、不自然な論評が流布されている。
追悼演説であるから故人を美化して表現するのは通常のこと。
しかし、安倍内閣の行状は惨憺たるものだった。
憲政の常道を踏み外し、日本の憲政、立憲主義、法の支配を破壊した罪は計り知れない。
同時に政治の私物化も極まった。
日本政治の劣化、低劣化は極限まで到達した。
しかし、日本政治劣化の罪を安倍晋三氏だけに覆い被せるのは適切でない。
菅直人氏、野田佳彦氏の罪も深い。
責任を負う最重要人物の1人が野田佳彦氏。
2009年の政権交代樹立の偉業を根底から失わせた張本人が野田佳彦氏である。
安倍晋三氏追悼を大義名分にして自己の過去の位置の底上げを図る意図が明白だった。
安倍氏を持ち上げることで首相という同列の地位にあった者としての自己の地位を高く示す。
岸田内閣凋落の流れを何としても変えようとしたい勢力が、わらにもすがる思いでこの演説を取り扱おうとする思いは分かるが、内容が白々しすぎて興ざめと感じた市民が圧倒的多数だったのではないか。
言説は怖いもの。
悪を正に塗り替えてしまう粉飾の力を有している。
2009年7月14日の衆議院本会議
野田佳彦氏は麻生内閣不信任決議案の賛成討論を行った。
「私どもの調査によって今年5月に、平成19年度のお金の使い方でわかったことがあります。
2万5,000人の国家公務員OBが4500の法人に天下りをし、その4500法人に12兆1,000億円の血税が流れていることがわかりました。
これだけの税金に一言でいえばシロアリが群がっている構図があるんです。そのシロアリを退治して働きアリの政治を実現しなければならないのです。
“渡り”も同様であります。
6回渡り歩いて、退職金だけで3億円を超えた人もおりました。
まさに、天下りをなくし、“渡り”をなくしていく、という国民の声に、まったくこたえない麻生政権は不信任に値します。」
衆院総選挙を目前に控えた8月15日、野田佳彦氏は街頭で声を張り上げた。
「マニフェスト、イギリスで始まりました。ルールがあるんです。
書いてあることは命懸けで実行する。書いてないことはやらないんです。それがルールです。
書いてないことを平気でやる。これっておかしいと思いませんか。」
※続きは10月27日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「立憲政治破壊した安倍・野田氏」で。
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