西日本シティ銀行内部事情、常務が募金強要？（４）

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西日本シティ銀行本店

　西日本シティ銀行常務執行役員２名が、出身大学の「創立100周年記念事業」にあたって、同大学出身の行員に対し募金を「お願い」したことは、同行員にどのように受け止められているか。各支店の行員から取材した。

　取材を断る行員がほとんどで、現職行員の口は固かった。取材に応じた行員の口も重く、「個人の受け止め方次第ではないでしょうか」と平静を装うものが多かった。

　とはいえ、常務執行役員２名が同大学出身の行員にあてた「創立100周年記念募金のお願い」「Ａ大学同窓会会員の皆さまへ」という２通の文書は、強烈なインパクトのある文面が綴られている。

　「当行は、Ａ大学のメインバンク」「産学連携協定を第1号で締結し、（中略）行員を派遣するなど特に親密な関係」など、銀行の本業との関係を持ち出している。同窓会としての任意の寄付に応じなければいけないかの錯覚をもたらす。しかも、「皆さまへ」では、支部長、副支部長就任の挨拶を兼ねているとはいえ、支部長・副支部長の肩書ではなく、「常務執行役員」の肩書で出されている。圧力とは受け止めずに、受け流せたのだろうか。

　ある行員は、「あくまで一個人の意見」としたうえで、「自分がもしこういった内容の文面を受け取ったとしたら、正直断れないと思います」と打ち明けた。

　「受け止め方」は、身を置く環境・状況によって変わってくるはずである。どこまでが「お願い」でどこからが「強要」に当たるのか。
　特別取材班は、別のアプローチから今回の募金の「お願い」について迫った。

（つづく）
【特別取材班】

＜COMPANY INFORMATION＞
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設　立：1944年12月１日
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