松山選手に続くゴルファーを!
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期待された全英オープンではパットが決まらず18位でフィニッシュした松山英樹選手。悪天候のために月曜日まで開催された大会を終えると、直ぐに帰国しその週に行われたダンロップ・スリクソン福島オープンに出場しました。優勝はなりませんでしたが、最終日は8アンダーの64をマーク。特に後半の5連続バーディは圧巻!改めて世界トップクラスのゴルファーであることを証明しました。
全英オープンでは松山選手のほかにも多数の日本人選手が出場しましたが、すべて予選落ち。日本ツアーのレベルは低下しているのでは?と感じさせる結果になってしまいました。松山選手にはぜひ悲願であるメジャー制覇を成し遂げてもらいたいところですが、松山選手一人に全ての期待を寄せるのはあまりに酷ですよね。
松山選手に続く世界で活躍できるゴルファーを育てることがなによりも大切だと思います。そしてそのためには好素材を確保することも必要になるでしょう。たとえば今シーズン大活躍しているソフトバンクホークスの柳田選手が少年時代にゴルフと出会っていたらどうでしょう?パワーはもちろん世界基準ですし、あれだけの高打率をマークするのですから繊細な感覚も持ち合わせています。さらに大変な努力家で強い精神力の持ち主です。もし柳田選手がゴルファーだったら、きっとバッバ・ワトソンにも負けないスケールの大きなトップゴルファーになっていたでしょう。想像しただけでワクワクしますね。
しかし、少年時代の柳田選手にゴルフという選択肢があったでしょうか?直接聞いたことはありませんが、恐らくなかったでしょう。そこが大きなポイントです。野球やサッカーのように子どもたちがスポーツを始める際の選択肢の一つに当たり前のようにゴルフがある。そのような状況を僕らゴルフに携わる者たちが作っていかなければいけないと思います。僕は今年の3月まで6年間にわたって毎月1回、小学生とその親を20組招待し、スナッグゴルフのイベントを行いました。ゴルフコースのフェアウェーにスナッグゴルフ用のコースを作り、ゴルフの楽しさやゲーム性を体験してもらいました。
ほとんどの子が初めて立つフェアウェーの芝の美しさに驚いていたのが印象に残っています。6年間で参加した子どもは述べ1,200人。そのうちの何人がゴルフを続けてくれているのかは分かりません。ただその子たちにとって「ゴルフとの出会い」のきっかけになったのは間違いないでしょう。いまや世界のトップゴルファーはトップアスリート。ゴルフ以外の競技をやっていたとしても一流になっていただろうと言われます。日本のゴルフ界にもそういう素材を持つ人材がたくさん必要です。そのためには子どもたちがゴルフに触れる機会を増やす。そして野球やサッカーのすぐそばにゴルフという選択肢があるような状況を作らなければいけません。残念ながら支援して頂いていた企業様との契約が切れて今年の3月でこのイベントは終了となりました。世界で活躍できるゴルファーを育てるために!イベントに賛同してくれるという企業様、大募集中です!
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信川 竜太 (のぶかわ りゅうた)
1971年3月27日生まれ。(株)スリーバーズ代表取締役。スポーツキャスター、DJ、MC、リポーターとしてスポーツを中心にテレビ、ラジオなどで活躍中。その一方で、ゴルフコーチとしても活動している。信川氏がゴルフの道を志したのは福大大濠高校1学年時。卒業後、フロリダ州ブロワードジュニアカレッジに入学(のち、フロリダ・リン ユニバーシティーに編入)。在学中、トーナメントでタイガー・ウッズの上位に入る結果を残した。2006年1月に(社)日本プロゴルフ協会 PGAゴルフティーチングプロの資格を取得。10年10月、福岡市東区多の津にスポーツ塾を開講した。関連キーワード
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