2024年12月22日( 日 )

TKP、リージャス事業を三菱地所へ売却

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 (株)TKP(東証グロース)が、日本リージャス事業を三菱地所(東証プライム)へ売却する。

 TKPはSPCを通じて保有している日本リージャスホールディングス(株)の株式を三菱地所へ381億円※で売却するほか、同じくSPCを通じて保有している台湾リージャス社の株式をIWGへ売却する。台湾リージャス社の売却額は非公開。

※企業価値 381.5 億円に、財務数値などを含む本譲渡契約の条件に基づく調整を行い、実際の譲渡価額が確定される予定

 TKPは2019年、リージャス事業を約500億円で買収していた。株式の譲渡は来年2月1日を予定しており、TKPは23年2月決算で67億円の特別損失を計上する見通し。

 リージャス事業売却の理由についてTKPは、「新規出店に係るCAPEX(資本的支出)が、当社が創業以来主軸としてきた貸会議室事業と比較すると大きく、課題となっていた」といい、「コロナ禍の影響から回復傾向にあるなか、当社グループは今後、利益率の高い貸会議室・宿泊事業や、空間再生をテーマとした新規事業に経営資源を集中投下する方針」を掲げた。また、「三菱地所との間で、今後、当社の貸会議室事業をはじめとした両社グループのあらゆる事業領域における協業の具体的な可能性を検討・協議することに合意しております」という。

 同時にTKPは、23年2月期の業績予想を修正し、売上高495億円、営業利益31億円、最終赤字15億円とした。

【永上 隼人】

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