米バイデン大統領がG7サミットで長崎訪問か、米大統領初
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来年5月に日本が議長国として開催する「G7広島サミット」をめぐり、アメリカのバイデン大統領が来日に合わせて被爆地である長崎市を訪問する案が米政府内で浮上していると報じられた。
岸田文雄首相は外相時の2016年、「G7伊勢志摩サミット」の際に、当時のオバマ大統領の現職大統領としては初となる被爆地・広島訪問を実現させた。そうした経緯もあり、被爆者などから各国の政府関係者に対し、今回は長崎市の訪問を要望する声が出ていたという。
今後、両国政府の間で検討される見通しだ。広島サミットでは、各国首脳の広島平和記念資料館の視察なども調整されているという。ロシアが核兵器使用をちらつかせるなか、日米両国が「核なき世界」に向けた強いメッセージを発する機会となることを期待したい。
長崎市の田上富久市長は20日、バイデン大統領の訪問を歓迎するコメントを発表した。全文は以下の通り。
バイデン米国大統領の長崎訪問検討に関する市長コメント(長崎市HPより)
来年5月に開催されるG7広島サミットに合わせ、アメリカのバイデン大統領が長崎訪問を検討しているとの報道に接しました。
これまで幾度にもわたり、バイデン大統領をはじめ歴代のアメリカ大統領に向けて被爆地長崎への訪問を要請してきたところであり、現職アメリカ大統領の来崎が実現することを、心から期待しています。
現在、私たちはウクライナ情勢の緊迫化により、核兵器使用のリスクが高まり、これまで人類が積み上げてきた核兵器廃絶への歩みに逆行するような動きを目の当たりにしています。
このような中で、バイデン大統領に両被爆地を訪れていただき、ここ長崎から「長崎を最後の被爆地に」という揺るぎない意思を世界に発信していただくことは、被爆地長崎市民の願いである「核兵器のない世界」に向けた潮流を再びつくり出す契機になると確信しています。
かねてから「核兵器のない世界」の実現に取り組むことを表明されていたバイデン大統領によるこの歴史的な訪問が実現した際には、被爆地長崎市民は心より歓迎いたしますので、是非前向きな検討を行っていただくことを願っています。
令和4年12月20日
長崎市長
田上 富久【茅野 雅弘】
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