2024年12月04日( 水 )

博多港、国際クルーズ船が3年2カ月ぶり入港 英国人ら乗客800人

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国際クルーズ船受け入れを再開した中央ふ頭クルーズセンター
国際クルーズ船受け入れを再開した
中央ふ頭クルーズセンター

    福岡市の博多港が国際クルーズ船の受け入れを再開した。本日午前8時ごろ、バハマ船籍のクルーズ船「ボレアリス」(約6万1,800t、総乗客定員1,685人)が中央ふ頭クルーズセンターに到着。国内クルーズ船の受け入れは昨年秋に再開していたが、国際クルーズ船の入港は2020年1月からのコロナ禍で中断を経て、約3年2カ月ぶりとなった。市によると、「ボレアリス」の博多港入港は初。今回の乗客は約800人で、英国人が約700人を占めているという。「ボレアリス」の乗客は福岡で観光などを楽しんだ後、午後8時に出港し、次の寄港地の神戸に向かう予定。

博多港に停泊するクルーズ船「ボレアリス」
博多港に停泊するクルーズ船「ボレアリス」

 クルーズ船の旅では多くの港に停泊するが、どのように過ごすかは乗客の自由。福岡市では、クルーズ船の乗客や7月に予定されている世界水泳選手権2023福岡大会での観光客向けに博多旧市街の英語ツアーガイド(ボランティア)の養成を行っており、希望する乗客向けにツアーを企画。市役所までのシャトルバスを用意するとともに、市役所に英語での対応が可能な臨時観光案内所を開設した(本日午前9時~午後6時)。桜の開花季節であることから、市職員の帯同による福岡城さくらまつり(舞鶴公園)へのツアーも臨時に企画したという。

クルーズ船「ボレアリス」の乗客
クルーズ船「ボレアリス」の乗客

    午前9時20分過ぎから入国手続きを済ませた乗客がクルーズセンターに現れ始め、市役所職員と和太鼓の演奏が出迎えた。民間事業者が企画した柳川市、佐賀県唐津市などへの日帰りツアーに参加するためバスに乗り込む乗客もいれば、タクシーなどを手配して海の中道公園などに向かう乗客も見られた。2人組の英国人女性は日本に来るのが初めてで楽しみだったと話し、記者に日本語でのあいさつの言葉などをたずねてきた。

 博多港のクルーズ船寄港回数は15~18年が全国最多、19年は2位。4、5月には計7隻の寄港が決まっているという。

【茅野 雅弘】

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