2024年12月21日( 土 )

乱高下の日経平均株価と自己責任

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 9月8日の東京株式市場で日経平均株価の終値は、前日比▲433円39銭安の17,427円8銭となり、昨年末の終値17,450円77銭を下回った。ただ今年1月16日につけた16,592円57銭に対しては830円あまり高い水準。
 明けて9日の東京市場は、ニュ-ヨ-クダウが前日比+390.30ドルの16,492.68ドル(+2.42%)と値を上げたため、安心感から寄り付き、一気に値を上げ、終値は前日比+1,343円43銭の18,770円51銭となり、1日の上げ幅としては1994年1月31日に付けた+1,471円24銭に次ぐ、大幅な上げとなった。

 しかし、今日10日の日経平均株価は、一転して寄り付きから売り注文一色となり、終値は前日比-470円89銭の18,299円62銭で引けた。明日はどのようになるのだろうか。
 日経平均株価は年初の1万7,000円台から順調に値を上げ、今年6月には2万円台を回復。6月24日の終値は20,952円71銭となり、年初来の高値を付けたが、8月31日には中国経済の減速懸念から、18,890円48銭と前月末比-1694円76銭となり、2月末の1万8,000円台に逆戻りしていた。【日経平均株価月間推移(表1)参照】
 しかし9月に入り事態は急変。個人投資家にとっては一喜一憂する日々が続いているのではないだろうか。

 株価が順調に上がっている間、証券各社はNISAの勧誘を含め、コマ-シャルを大々的に打っていたように思われるが、最近は控えているような気がする。このように感じるのは私だけだろうか。 【日経平均株価週間推移表2参照】

 株価は上がったり下がったりするもの。いつまでも上がり続けるものでない。ほぼ年初の株価水準に戻っており、今年からNISAによる株式投資に参入した個人投資家にとっては、辛い日々が続いているかも知れない。
あくまでも投資であり、損をしても誰も損失補てんをしてくれる者はいない。泣きを見るのは自分自身である。今一度、自己責任原則であることを肝に銘じておくことが大切だ。

kabu_hyou

【北山 譲】

 

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