経済発展への期待背負い「ザ・リッツ・カールトン福岡」開業
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九州における最上級ホテルと位置づけられる「ザ・リッツ・カールトン福岡」(以下、リッツ・カールトン)が21日、開業した。福岡市の再開発促進事業「天神ビッグバン」により建設された、「福岡大名ガーデンシティ」(以下、ガーデンシティ)内に入居するもの。福岡市のみならず、福岡県や九州へ富裕層の外国人観光客・ビジネス客、さらにはVIPを呼び込み、経済発展の起爆剤になると期待されている。
同日行われたグランドオープンセレモニーには、大名プロジェクト特定目的会社の藤本周二代表、西日本鉄道(株)の林田浩一代表、西部瓦斯(株)の道永幸典社長、(株)西日本新聞社の柴田建哉社長、福岡商事(株)古江寿則社長ら、ガーデンシティ開発プロジェクトに携わった企業関係者らが勢揃いした。
来賓として挨拶した高島宗一郎福岡市長は、「世界のVIPが福岡に集える、福岡悲願のハイスタンダードホテルがついにオープンしました。ここから福岡の経済を盛り上げ、すばらしい日本をつくっていきましょう」と述べた。
同ホテルは、積水ハウス(株)とマリオット・インターナショナル(以下、マリオット)が手がけたもの。積水ハウスの仲井嘉浩社長は、「リッツ・カールトンを含むガーデンシティが新たなランドマーク、地域の誇りと愛着を持ち続けられる場所となるようにしたい」と語った。
マリオットの日本・グアム地区代表であるカール・ハドソン氏は、「福岡は、日本国内で成長著しい都市。インバウンドは日本経済の最高の牽引役になり、九州の旅行、観光の未来は非常に明るいと感じています。このホテルでのサービスを通じて、福岡・九州のすばらしさを紹介したい」と話した。
ガーデンシティは高さ111m、地上25階建て。ホテル機能としては、1階にホテルエントランスとアライバルロビー、3階にウエディングチャペルおよび宴会場、18階にメインロビー、19階から23階に客室、24階にはクラブラウンジ、スパ、ジム、プールなどが配置されている。
客室は全167室が用意されており、すべて50m2以上の広さがある。うち75m2以上のスイートルームは20室あり、最上級の客室「ザ・リッツ・カールトン スイート」は188m2もの広さがある。
ホテル内各所には、福岡県内の歴史や文化、伝統素材を採り入れた様々な装飾がほどこされ、みどころの1つとなっている。たとえば、無数の糸を立体的に垂らし、水墨画のような情景を表現した1階アライバルロビーのアートワーク。絨毯も博多織をイメージしたデザインとなっている。
また、ホテル内のレストランやバーでは、地元産材を使った各種料理を提供するなど、食の都「福岡」の魅力を凝縮させたもてなしを行う。加えて、福岡の夜景などを楽しめるゾーニングが行われており、それもホテル滞在の魅力の1つとなりそうだ。
【田中 直輝】
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