過去最高の税収見込み 凄いな日本経済の力は！

　コロナ禍で「日本の経済に暗雲！」と聞かされていたのに、一転して「2022年度税収が過去最高を更新へ」という極端な称賛に変わってしまっている。「一体どうなっているのか？」と訝りたくなる。確かに「72兆円の税収額確定」と報道されており、過去最高の税収であることは間違いない。信頼できるアナリストからは「約30年前の最高株価であった3万9,000円を突破して4万円台に向かうであろう」とご神託を下された。

　ところがだ！次の数字を耳にすれば疑心暗鬼になる。22年度の補正予算を含めた予算規模は139兆円という。予定される税収の倍近い金額。不足分は国債で賄うということだ。家計に置き換えれば100万円の生活維持のために収入が50万円で、残りの50万円を借入で賄うというのに等しい。つい3年前には「国家予算の1/3は借金・国債で賄なっている」と書いた記憶が残っている。ところが今や借入依存度が50％に上昇しているのである。借金を踏み倒すには、いずれ（近々）超インフレを起こすしかない。