【佐賀県基山町】女性議員の活躍に期待
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九州100議会中、女性議員割合1位
4月の統一地方選で議員選が実施された九州の100議会のうち、女性議員が増えたのは46議会で、48議会では人数は変わらず、6議会は減少した。統一地方選では改選前から3割増の282人の女性が当選し、ジェンダー平等に向けた取り組みは少しずつ広がっているものの、当選者全体に占める女性の割合は1割台にとどまった。
そのようななか、佐賀県基山町では、議員数13人のうち女性議員が新人2人増え5人となり、女性議員の割合が38.5%で九州100議会のなかで宮崎県川南町とならびトップとなった。
その結果を受けて、基山町長・松田一也氏は「非常に注目を集めています。もともと、多くの方々が議会を傍聴されていますが、とくに6月10日、11日の土日に行われた休日議会では多くの町民の方々が議会に足を運ばれました。また、一期生議員と二期生以上の議員、男性議員と女性議員、議員と執行部など、お互いに意識することも多かったようです。そのなかで、議員や職員がそれぞれ触発され、これまでにない新たな発見や気付きを得ることができました」と話す。
議会改革が進んでいることを実感
40代から70代まで各世代が揃った5名の女性議員に話を聞いた。「個人的な意見ですが、近隣の議会より議会改革が進んでいると思います。私たちの議会は、さまざまな議会の取り組みを町民に発信していますが、その成果の1つとして、今回5人の女性議員が誕生したと思います」大山勝代氏(5期目)。「議会は生中継やYouTubeでも公開されています。基山町議会は、議長以外の議員全員が一般質問を行っています。ローテーションによって順番が決められているので、町民に公表され傍聴しやすくなっています。ほかの議会の方から議会改革が進んでいるという評判を耳にします」大久保由美子氏(3期目)。「1期目に特別委員会の委員長を務めさせていただきました。最初は不安もありましたが、先輩議員の方々が温かく見守り、運営への配慮をしてくださいました。今回、男性2人、女性2人の新人議員が入り、今までとは異なる多様な意見が出されるのを楽しみにしています」中村絵理氏(2期目)。「地元地域の議員が不在であり、また私たち世代の声が届かなくなると感じ、私でもお役に立てるのであればという思いで立候補しました」水田志保氏(初当選)。「地元地域の高齢化が進んでおり、基山町のために貢献できることがあればと思い立候補しました」工藤絵美子氏(初当選)。
工藤氏は未就学児を含む3人の子育て議員だ。各世代、今までの職場や家庭での経験を基に、さまざまな視点から意見を出し合い、議会が活性化することを期待したい。
【内山 義之】
法人名
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