2024年11月21日( 木 )

福岡市消防局 上半期救急出動が過去最多ペース 急性アル中増加で

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 福岡市消防局のまとめによると、2023年上半期の救急出動件数は、前年同期比4,366件増となる4万6,727件にのぼることが明らかになった。人口増、高齢化進展、新型コロナ感染症の影響などで、前年は通年で過去最多となる9万4,792件の出動となったが、23年上半期の件数はそれを上回るペースであり、通年で過去最多を更新することが確実視される状況だ。

 新型コロナウイルス感染症の5類移行にともない社会経済活動の正常化が進むなか、飲酒の機会が増加し、急性アルコール中毒による救急搬送がコロナ前と同様のペースとなった。また、飲酒に起因する一般負傷、交通事故、熱中症などでの出動も増加傾向にあると報告されている。

 消防局では過去10年間の出動データに基づき、7月と8月に20~24歳の酒に酔った状況による救急要請が多くなると分析。このため、市内の大学と連携し、学生ポータルなどを活用した飲酒事故防止や適正飲酒、救急車の適正利用についての啓発を行うとしている。

【田中 直輝】

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