2024年11月05日( 火 )

みんなが暮らしやすい、“良い水のまちづくり”を目指して

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(株)クリスター

ミネラルバランスがとれた水を供給し、
癒しと潤いのある生活を

 人も、動物も、植物も、微生物も、地球上に存在するすべての生き物は、水なしでは生きてはいけない。水資源には限りがあり、世界では水不足の問題も深刻化している。また、急速な科学文明の発展は人々に豊かさをもたらしてきたが、同時に環境破壊にもつながっていた。そんななか、人々にとって重要な「水」に焦点を当て、「建物からそして日々の生活で使うすべての水をミネラル水に」をスローガンに、ミネラル水の供給事業を手がけてきたのが(株)クリスターだ。

 同社は1990年8月に法人化して以来、創業者である故・岩本藤光氏が「生命体にとって本当に良い水とは何か」を追い求めて研究開発を続けてきた。水処理機器には、浄水器、RO浄水器、軟水器、アルカリ整水器、水素水生成器など、さまざまな製品があるなか、一番大切なことは「ミネラルのバランス」であるとの結論に達し、従来の水処理の概念を覆したオリジナルの水処理システム「ミネラルクリスター」を開発した。

 ミネラルクリスターによるミネラル水生成システムは、良質な天然水が生成される過程をコンパクト化したもの。装置内に内蔵する天然鉱物が良質な土壌を再現し、このなかに水道水を通過・接触させることで、ミネラル分をバランス良く含んだ水が生成されるという仕組みになっている。一般的な蛇口に接続する浄水器などであれば、一世帯あたり水処理量が1日約8L程度だが、ミネラルクリスターの場合、建物すべての水を処理するため1日約1,000L程度の処理が可能だ。

 コロナ禍の影響によって、人々のライフスタイルは大きく変化し、おうち時間が増えたことで住まいの充実度が改めて見直されるきっかけとなった。そこで注目されたのがミネラルクリスター。戸建やマンションなど、住まいの水を安全で健康的なミネラルウォーターに変えることで、癒しと潤いのある毎日を提供している。約2万世帯の住居で同製品装置とシステムが活用されており、水の重要さを改めて実感した人も多かったことだろう。住まい以外にも、ビル、ホテル、病院、介護施設、学校、工場、飲食店など、多種多様な建物でミネラルクリスターは重宝されている。

クリスタ―

健康面でも経済面でも活躍
ミネラルクリスターの魅力とは

 ここで今一度、ミネラルについて説明する。ミネラルには、カルシウムや鉄、ナトリウムなどの鉱物でさまざまな種類が存在する。およそ100種類ある元素のなかで、人が必要とするミネラルとして、現在わかっているだけで16種類ある。そして、人間の臓器や細胞の活動をサポートしたり歯や骨のもとになったりといった重要な働きがあり、生きていくうえで欠かせない栄養素の1つである。

 ただし、特定のミネラルのみを多量に摂取しすぎると、ほかのミネラルの吸収を阻害する可能性があるため、そのバランスが非常に大切となってくる。ミネラルクリスターがもたらす効果としては、「おいしさ」「健康・美容」「衛生」「資産価値の向上」「動植物・環境」などが挙げられる。すぐに実感できる効果は味の向上、お風呂での温浴効果、洗髪時のパサつき緩和、洗濯物の汚れ落ちの向上などがあり、長期的な効果では肌荒れの現状、ミネラル分の補給によるセルフケア、給水管、排水管の延命などがあり、健康的にも経済的にも高いメリットをもつ。

 とくに水を使う飲食店、食品工場、公共浴場などにとっては清潔感が保たれるという利点と同時に洗浄頻度が減少するため、コストダウンにもつながる。さらに、ミネラルクリスターが生成するミネラル水自体の殺菌性能により、大腸菌をはじめサルモネラ菌、ブドウ球菌などの発生が約24時間でゼロに抑えられる(検査:(財)食品安全センター泰野研究所)というのも魅力だ。戸建やマンションのほか、病院や老健施設などの医療・福祉分野からの引き合いも徐々に増えてきているという。

関係するすべての人が「潤う」こと
それこそがクリスターが今後目指す道

みんなが幸せになる良い水のまちづくり    現在の顧客は約8割が戸建やマンションで、残りの約2割が、病院や飲食店などが占める。専務取締役を務める岩本正光氏は「弊社の商品を扱っているデベロッパーさま、住宅販売会社さまと一緒に『みんなが暮らしやすい良い水のまちづくり』を提供することで、エンドユーザーの期待感や満足度、安心感を高め付加価値を生み出すこと。それこそが、弊社が目指すべき方向性だと考えています」と語るように、同社はまさに新たなステージに立っている。

 18年には創業者である父・藤光氏が他界し、その翌年からはコロナ禍と、さまざまな変化が訪れた。そうした状況も手伝って、以前は企業とは利益を追求するものであると考えていた岩本専務だが、最近は「顧客にとって必要なものを提供し続けなければ、そもそも企業は存続する意味がない」との考えに至った。とにかく売って業績を上げればいいというような考え方では営業従業員も疲弊してしまう。そこで近年は、顧客の新規開拓もさることながらまずは既存の顧客を大切にするスタンスに切り替えたのだ。

 「極論をいうと、当社のファンとのつながりをつくることに重きを置くようにしました。製品がもつ魅力のみに甘んじることなく、さらに満足度を高めていただくために、さまざまな情報を提供しています。また、デベロッパーさまに対して、導入して終わりではなく、一緒に建物の魅力をPRする。購入者さまには、住宅選びの選択肢を与え、新生活への期待感を提案します。皆さまが潤う取り組みを行っています。加えて、CSR活動の一環として行っていた足湯事業等も“良い水のまちづくり”のスローガンの下に、ビジネスと奉仕活動の垣根を取り注力しています。足湯『ぽかぽかクリスター』は無料で利用でき、数多くのイベントで出展させていただいています」(岩本専務)。

 良い水に触れる機会を増やすことで、福岡の市民からさらに愛される水のサービス業を目指していく。


<COMPANY INFORMATION> 
代 表:岩本 初子
所在地:福岡市博多区博多駅前1-5-1 博多大博通ビルディング7F
設 立:1990年8月
資本金:3,000万円
TEL:092-451-8300
URL:https://www.crystar.jp


<プロフィール> 
岩本 正光
(いわもと・まさみつ)
1973年生まれ。福岡市出身。九州大学大学院修了、経営修士(MBA)。県庁職員を経て(株)クリスターの専務取締役。趣味はドラム、登山、バイクなど。

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