福岡10区自民党支部長候補、吉村氏有力
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早ければ秋にも行われる衆議院解散・総選挙に向けて、自民党福岡県連(以下、県連)は、福岡10区(北九州市小倉北区など)の支部長選任を行う党員投票を7月31日から開始し、8日まで受け付け、9日に開票する。
党員投票には、公募で1次選考の書類審査を通過した、福岡県議会議員・吉村悠氏(37)、元民主党参議院議員で歯科医師の嶋田智哉子氏(60)、北九州市議会議員・佐藤栄作氏(40)、九州工業大学非常勤講師の藤岡福資郎氏(43)の4人が立候補している。
4人は、県連主催の合同街頭演説会などを通じて、それぞれの主張を繰り広げてきた。候補者のうち、現在、福岡県議会議員を務める吉村悠氏が、有力であるとみられる。吉村氏は、現在、県議会議長への登竜門となる議会運営委員長を務め、全国初となる議会ハラスメント条例制定に尽力するなどの実績があり、地元地域で連日辻立ちなどを行ってきた。
一方、今回の党員投票には、福岡10区からの立候補を表明していた大石仁人氏(38)の名前はない。7月24日に県連で実施した10区の面接審査では、選考委員の県連幹部が大石氏に、党員投票で選ばれなかった場合、「自民党の一員として全力で、選任された支部長を応援する気持ちがあるか」を確認すると、曖昧な返答に終始したという。その結果、大石氏は選考から外れた。
21年の衆議院選挙で落選した山本幸三元地方創生担当大臣(74)も出馬の意向を明らかにしており、福岡10区は、保守分裂選挙となる可能性が高い。
【近藤 将勝】
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