国民民主党代表選 23日、福岡市で候補者討論開催
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21日、国民民主党(以下、国民)の代表選挙が告示された。再選を目指す現代表の玉木雄一郎氏と、代表代行の前原誠司氏(元民進党代表)による一騎打ちの戦いとなっている。
今回の代表選は、与党、とくに自民党との距離感や立憲民主党(以下、立憲)など野党との協力関係が主要な争点だ。政府の2022年度予算案に賛成し、23年度予算案には一転して反対するといった政府与党への姿勢が一貫しない玉木氏の路線に対し、日本維新の会(以下、維新)や立憲の一部との協力を通じ政権交代を目指す前原氏の主張は真っ向からぶつかっている。
21日午前中、国会内で開催された共同会見では、玉木氏が「対決より解決を確認する選挙にしたい」と発言。政策実現のために政府与党との協力を否定しない現在の路線を継続することを強調した。
一方、前原氏は「党のビジネスモデルを変えたい」と述べ、「しっかりと与党と対峙し、政権交代を目指す」と明言し、「相手側(自民)は、国民民主の政策を受け入れるように見せて野党分断を図っている」とも指摘した。
そもそも、玉木氏の路線が「自民党を利する」とする前原氏の主張は、党内の一部やほかの野党、とくに立憲の旧社会党系議員や共産党などに支持されている。一方で、SNSで「玉木ファン」として発信する若い世代の党員やサポーターは、ネット番組などにも積極的に出演し、発信を行う玉木氏を支持する声が多い。
国民所属の松田美由紀大野城市議会議員は「どんな結果になっても、代表がきまったらもう一方の候補者は支えて欲しい。それにつきる。民主党から議員をしている立場ですので、党本部が一丸となって頑張ってほしいと望む」とコメントした。
立候補にあたっての推薦人をみてみると、連合系の産業別労働組合の組織内議員では、UAゼンセンの川合孝典参議院議員や、電力総連の浜野喜史参議院議員が玉木氏を推している。前原氏の推薦人は、側近議員の斎藤アレックス衆議院議員や元滋賀県知事の嘉田由紀子参議院議員で、連合系組織内議員はいない。
労組内にも玉木氏の路線に不満を持つ声もあるが、現状は玉木氏有利と見ているようだ。
代表選は、21人の党所属国会議員や国政選挙の公認予定者に55ポイント、地方議員と党員・サポーターに56ポイントが割り振られ、合計111ポイントをめぐって争われる。
全国数カ所で、代表選挙の公開討論会が行われるが、福岡市では23日、午後4時半よりオリエンタルホテル福岡博多ステーション(福岡市博多区博多駅中央街4‐23)にて、開催される。参加は、党員・サポーター限定だが、当日入会も可能。
【近藤 将勝】
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